虫歯治療で使用する代表的な補綴物の1つに金歯があります。
とはいえ、最近はあまり見ないかもしれません。
金歯にはあまりいいイメージがないため避けたいという人も多いでしょう。
金歯には多くのメリットやデメリットがあるため、自分に向いているかどうかを判断するのは困難です。
金歯に向いているのはどのような人か、解説します。

金歯が向いている人は？

補綴物の中でも特に目立ちやすいのは金歯です。
ひと昔前には、高齢者を中心に金歯を装着している人が見られました。
銀歯よりも目立つため、日本ではあまり見なくなりましたが、海外ではセレブを中心にアクセサリー感覚で金歯を装着する人もいます。

実は、金歯には銀歯にはないメリットがあるのです。
他の素材の補綴物よりも金歯の方が向いているという人はどのような人でしょうか？

金歯が向いている人の特徴として、金属アレルギーの心配がある人が挙げられます。
金は体との適合性が高いため、金属アレルギーのリスクが低い金属です。
また、耐久性や機能性を重視するという人であれば、長期間にわたって変わらない性能を維持し、割れにくい特徴がある金歯が向いているでしょう。
金歯は、銀歯と比較して高級感があるものの目立ちやすいため、見た目よりも耐久性や機能性を重視したい人に向いています。
さらに、金歯は時間が経つにつれて歯に密着していくという特性もあるため、長期的に健康な歯を維持しやすく、虫歯の再発を予防する効果が期待できるでしょう。

また、奥歯は強い力がかかるため、柔軟性があり割れにくい金歯は耐久性の面で適しています。
金歯は耐久性が高く長期間使用できるため、繰り返し治療するのをなるべく避けて一度の治療で長く使いたいという人に向いているのです。

金歯の特徴

金歯が向いているかどうかを自分で判断するのであれば、まずは金歯の主な特徴を把握しておきましょう。

金歯は耐久性の高さが特徴で、一度治療すれば長く使えるため、再治療のリスクを減らすことができます。
また、金はもちろん金合金に使用されている他の金属も金属アレルギーのリスクが低いため、金属アレルギーが心配という方もほとんどの場合は問題ありません。

表面がツルツルしているため汚れやプラークが付着しにくく、虫歯になりにくい、口腔衛生を維持しやすいという点も特徴です。

また、銀歯と比べて高級感があるため、見た目にこだわりたいという人にも向いているといえます。

ただし、金歯は保険適用外の治療となるため、全額自己負担となり費用が高くなります。
銀歯と比べて高級感があるとはいえ、金歯はかなり口内で目立つため、審美性を重視したいという方には不向きでしょう。

まとめ

金歯は補綴物の中でも特徴的なものであり、他の素材と比べて優れている点は多いものの、気になる点もあることから、誰にでも向いているとはいいがたいでしょう。
一度の治療で長期間保てる方が良いという人、審美性よりも機能性を重視するという人などは、金歯に向いていると考えられます。
金歯のメリット・デメリットを勘案し、自分に合っているかどうかを考えてみましょう。
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