矯正歯科
矯正歯科
矯正歯科とは、一般的には悪い歯並び(不正咬合)をきれいに治す治療のことをいいます。
矯正治療を行うことで下記の様々な問題の解決に繋がります。
歯並びにまつわる問題は歯科で治療する、「虫歯への対応」、「歯周病への対応」、「咬み合わせの対応」、そして患者さんの求める「審美的な欲求」に対する総合的な要素といえます。ただ単純に個々のむし歯の治療や歯周病の治療を行う事よりもより総体的・根本的に問題解決につながる治療なのです。
悪い歯並び(不正咬合)の具体例は下記のような歯並びを言います。
矯正治療の可否は様々な要件がありますが6歳~40台前後までの方への治療対応を行う事が可能です。
特に小児の矯正は、発育と顎骨の成長を加味したシミュレーションによる治療計画を立案し、治療を行います。
※本院での矯正治療が行えない場合は、高次医療機関(大学病院および矯正専門歯科医院)へのご紹介の対応も致します。
一般歯科医、矯正歯科医、衛生士はすべて担当医制で、各々が連携した一貫性のある治療を行います。また、十分なご説明とディスカッションのお時間をお取りしニーズに応じた加療を行います。
本院は一般歯科併設型の矯正歯科医院です。この為、矯正治療前後に確認された関連治療のほとんどを同一院内で行う事ができます。 対応可能な治療は、下記になります。
まず一般歯科医による対応にて、現在歯並びについてご不安な点やご希望をお伺いします。レントゲン撮影・歯周病検査・口腔内写真撮影等を行い、お口の中の現状をご説明致します。患者さまのニーズと状態によって本院で対応可能か、総合病院などの高次医療機関での対応が必要かどうかの判断を致します。この時点で本院での対応可能なケースと判定できた場合は、簡易分析を行い次回専門医による詳細説明のご予約をお取り頂きます。
本院で対応不能な矯正治療と判断できた場合はより上位の矯正専門医院または大学病院をご紹介致します。
紹介状の作成料は保険適用外(自費治療紹介)で3300円となります。
また矯正治療前に歯周病・むし歯の治療が必要な場合については加療の対応もお取りいたします。
尚、通院中の患者さまで既に各種検査を終えられている方に関しては特に費用負担はございません。
事前に頂いた簡易検査の結果を矯正専門医よりお伝えし、概要的な治療内容お話し、矯正担当医の目線で本院での対応可能な可能性が高いケースと判定できた場合、また説明内容にご同意いただけた方は矯正治療の精密検査(写真、模型採得、レントゲン、CT)のご予約をお取りいただきます。
このCT撮影は本院から徒歩7分ほどにある診断を専門に行っている医院:町田メディカルスキャニングにお願いしております。(自費対応:税込約14000円)尚、メディカルスキャニングは都内・神奈川県に20数か所あり、どこでも撮影が可能です。撮影後のデータは自動的に本院に転送される為、患者さまの方でお持ちいただく必要などはございません。
撮影頂いたCTを元に矯正治療用のシミュレーションをコンピューターにて3次元的に行った結果をご説明し、治療計画の詳細・治療費・期間などをお伝えし、ご同意いただけた場合は次回より矯正治療を開始致します。
平均1ヶ月に1回程度の頻度でご通院頂き、各種矯正治療処置を行ってまいります。
動的治療終了後は、動かした歯が、後戻りしないように安定させる装置(リテイナー)を作成します。
通院頻度は大幅に減りますが、状態確認と咬み合わせのチェックにおいで頂くことを推奨いたします。
本院で行う矯正治療の具体的方法は主にワイヤー矯正とマウスピース矯正の2通りになります。
多くの方がイメージする矯正治療法になります。歯にブラケットという固定装置を接着し、そこにワイヤーを通し、通院毎にワイヤーを交換・調整することで歯を動かしていきます。 ガタガタの強い方や前歯が出ていて下げたい方の抜歯治療など幅広い症例に適し、治療効果に優れている為、治療期間も短くなります。固定式のためマウスピース矯正と違って取り外しする必要がありません。
歯の表面に金属性のブラケットとワイヤーを装着するスタンダードなタイプの治療です。
金属ブラケットの審美的に劣るという欠点を補うために作られた装置による矯正になります。
マウスピース矯正は比較的新しい矯正治療法で、マウスピース型の矯正装置を複数枚作成し、歯の動きに併せた形態を調節したマウスピースに随時交換することで、ワイヤーを装着することなく矯正治療を行います。適応は軽度なガタガタなど歯を抜かなくても治療可能な症例に限られます。
リテイナーは歯を動かす動的治療の完了後、後戻りを防止するために装着する装置です。
必要に応じて片顎もしくは両顎に別々に装着します。装着するのは主に夜間になります。
またリテイナーとは異なり、歯の裏側に細いワイヤーを接着固定して歯の動きを抑える手法を取る場合もございます。
主に6歳~から、歯を動かす動的治療を行う前に装着する場合がございます。
上顎に装置を日中装着し、顎の骨の発育を促進することで歯並びを改善します。この装置のみで改善に至らない場合はワイヤー矯正などの動的矯正治療に移行致します。骨格の発育がある小児にのみ適用し、成人は対象外の治療法です。装置中央に調整ツマミがついており、定期的にツマミを調整して装置を広げ骨格の拡大を行います。
治療内容によって大きくかわります。 矯正相談を受けていただき、患者様のご希望と口腔内の状況を確認すると詳しくお伝えできます。参考までに、小児矯正の最小費用が385,000円 成人矯正の最小費用が880,000円程度となります。前述の金額は上下咬み合わせまでみた矯正の費用となりますが、片側だけの部分矯正の場合は費用が減額(最大で半額程度)になる場合もございます。尚、別途調整料が治療毎に5500円、治療開始前に分析・診断料がかかります。
治療方法によって分割プラン(最大24分割)をご用意しており、分割による手数料は頂いておりません。
外部銀行サービスによるデンタルローンにつきましては現在お取り扱いがございません。今後ご要望が増えるようであればサービスの拡充を検討致します。
相談に関しては特に年齢制限はありませんが、本院では6歳前後からの診断を心掛けるようにしております。心配なこと、気になることがあれば何歳でもご相談ください。 相談で、まだ矯正治療の可否判断に至らないお子様は半年に一度程度の検診を行い、成長発育を見守ります。 矯正の治療装置そのものは、大人の歯が生えそろう10歳~12歳前後から装着するケースが多いですが、骨格的な成長発育を促す装置を装着するケースの場合は6~7歳からの加療を行う場合もございます。
本院での矯正治療の適応はおおよそ7歳~40歳前後を対象とさせていただいております。 10代の場合、骨の代謝が活発であり、骨格の成長発育をうまく利用して治療できるため、治療期間・費用共に成人より負担が軽くなる場合が多いです。また、10代では歯周病になるリスクは極めて低く、歯の移動に適した年齢といえます。 一方、成人後は骨格の成長も終了し、骨は皮質骨(骨の硬い部分)が多くなり、歯の移動は段々と難しくなっていきます。また20代以降は歯の清掃不良の蓄積と免疫力の低下による歯周病発症リスクがあるため、矯正治療以前に口腔内環境が矯正治療に適しているかのハードルは段々と上昇します。 そしてご高齢の方の場合、元々の歯の周囲の骨が吸収し、その状態によっては矯正歯科を行うことで逆に歯を失うリスクになる場合もございます。程度差は御座いますが、歯茎の状況によっては初診相談で矯正歯科治療のリスクについてご説明させて頂きます。
はい、ご紹介させて頂きます。紹介先は矯正専門の歯科医院(一般開業医)または大学病院矯正科等の高次医療機関となります。特に外科矯正が必要な場合は口腔外科との連携・入院対応が必要になるケースもございます。この場合は大学病院矯正科へのご紹介となります。(紹介状作成料3300円:自費適応)
歯の支えている歯の周囲の顎骨(歯槽骨)は成人になると原則大きさは変わりません。顎の骨の長さが、生えている歯の横幅の合計値より小さい場合は当然、歯が綺麗に並ぶことはあり得ません。そのような場合、抜いてもほぼ支障のない歯を抜歯して矯正治療を行います。 また、矯正治療の障害となる親知らず(智歯)や過剰歯も抜歯の必要性が出る場合がございます。
金属アレルギーがでる可能性はかなり低いですがあります。が、本院では金属アレルギー対策に対応した矯正治療を行う事が可能です。具体的にはメタルフリーの装置もしくは金属アレルギーがでる可能性がほぼないチタン製の装置を用いて治療を行ってまいります。すでに金属アレルギーをお持ちの方は十分注意が必要なので、事前に必ずご相談ください。場合によっては皮膚科をご紹介し、金属アレルギー検査(パッチテスト)を推奨する場合がございます。
矯正治療は歯と共に骨も動かしますので、わずかですが歯茎の退縮が発生します。どんな歯科治療にも必ずデメリットは存在します。患者さまのお考えの中でデメリットがメリットを上回るとご判断頂けた場合に矯正治療をご提供いたします。
本院での矯正治療はすべて自費治療となります。 骨格に変形があり、顎の形を修正する手術が必要な方や摂食障害に繋がるような方、口蓋裂などの厚生労働省が定める疾患の矯正は保険が適用になります。こういった難症例のケースは外科的な治療を伴うことがほとんどで、対象となる方については最寄りの口腔外科との連携のある高次機能病院(大学病院の矯正科)をご紹介いたします。
矯正治療は医療費控除の対象になります。領収書を保管していただき、確定申告の際に提示してください。矯正医からも必要な情報提供・アドバイスが可能です。ご不明な点がある場合はお問合せをお願いします。
食事が可能ですが、痛みには個人差があります。初日は柔らかめの食べ物をおすすめいたします。ワイヤー矯正を行う場合清掃不良による歯肉炎やむし歯が発現することによる症状が出る事もございます。矯正治療期間は矯正治療とは別に、口腔ケアの治療とブラッシング指導、フッ素塗布等の予防処置などの治療も必要になります。
個人差がありますが、日常生活を行える程度の痛みで、激痛になることはありません。痛みは主に矯正装置を調整して歯が動く最初の数日がピークですので、場合によっては痛み止めの処方も承ります。たいていの方が2〜3日でほぼなくなります。
ほとんどのスポーツが可能ですが、口元を強くぶつける可能性のあるスポーツは注意が必要です。部活やお仕事で楽器を演奏する場合、最初は演奏しづらいと感じることが多いようですが、大概の場合なれてきます。とはいえ本格的に大型の吹奏楽器を演奏する方、ラグビー・アメフト・ボクシングといったコンタクトスポーツのプレイヤーの方は必ず事前にご相談ください。
発音や食事のしづらさはたいていの場合1週間程度で緩和され、気にならなくなります。