歯を失ってしまったら|町田ごうデンタルクリニック|町田駅5分の歯医者|矯正歯科、小児歯科

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歯を失ってしまったら

歯を失ってしまったら|町田ごうデンタルクリニック|町田駅5分の歯医者|矯正歯科、小児歯科

失った歯をそのままにするのは非常に危険

人の歯は計28本の歯で支えあい、顎の関節と協働して咬み合わせを作っています。1本でも歯を失うと、周りの歯に過剰な力がかかり、咬み合わせが狂い始めます。すると他の歯の咬む力のバランスに狂いが生じて、むし歯や歯周病になるリスクが上昇します。更に顎の関節の動きにも変化が生じた場合、顎の関節を元通りにして咬み合わせを元に戻すのは困難です。
この為、歯を失った後はしかるべきタイミングで人工の歯を作り、再建を図ることが極めて重要です。

失った歯を再びつくる方法と特徴

歯の再建の方法は大きく分けて

  1. 入れ歯
  2. Br(ブリッジ)
  3. インプラント

の3通りの方法が考えられます。大まかな特徴については下記の表のとおりです。治療の際には患者さんのお考えや価値観をお伺いし、治療方針を決めてまいります。

快適性 咬む力 周囲の歯を削る量 治療期間 保険適応の有無
入れ歯 △(限定的) 〇(種類による)
少ないことが多い

(比較的短い)
保険/自費ともに対応
Br(ブリッジ) ◎~〇 ×
必ず削る必要がある

(やや回数がかかる)
保険/自費ともに対応
インプラント
(非常に高い)

削る必要はほとんどない
×
(手術を伴い、回数がかかる)
自費診療のみ

入れ歯(保険診療・自費診療)

入れ歯は、患者さん自らが取り外しするタイプの歯になります。他の歯が残っている場合はその歯に様々な装置を取り付けて固定します。歯を削る量が比較的少なく、外科手術等もいらない為比較的気軽に治療を行えることが利点です。しかし、Brやインプラントと比較して装置が大きく異物感があることや、体の衰えと共に入れ歯が合わなくなり、調整や再製作が必要です。また、着脱の際に土台の歯に負担がかかるので、削らないから歯に優しいとは言えないのも実情です。

より入れ歯と残されている歯を長持ちさせる為に、下記のような工夫が必要となります。

  1. 精密な型取りと入れ歯づくりを行い、入れ歯の合わない部分を減らして歯と歯茎の負担を下げる
  2. 入れ歯を支える装置をより精巧な物にして安定性を高める
  3. 金属の素材等、より高強度・安定性の高い物を用い、咬むことで生じる歪みを減らす
  4. 将来加齢変化によって調整や改造する余地を考慮した、発展性のある義歯設計を考慮する

保険適用の入れ歯の場合はこれら①~④の要素についてすべて最低限のものでおつくりする形となる為、咬む能力や残されている歯を守る能力は限定的です。

一方自由診療の入れ歯では材料や作り方の制約がない為、「見た目の自然さを最大限考慮したもの」「咬む力を最大限に発揮するもの」「快適性を最重視したもの」「長く使える入れ歯を考慮したもの」「比較的安価で、快適性を保険適用義歯より向上させたもの」などさまざまなニーズに合わせた入れ歯を作ることができます。

また、近年では治療技術の進歩に伴い、インプラントに義歯を装着することでインプラントの咬む力と入れ歯の自己管理性の良さをあわせ持った治療方法もあります。

快適性 咬む力 耐久性  審美性  支える歯の防護性 特徴
レジン床義歯
(保険適用)
△  × 一般的な保険適用の義歯です。
歯の並び(見た目)や、入れ歯を支える装置を選ぶことはできません。
高精度レジン床義歯
(自由診療)
レジン床義歯を金属フレームで補強、耐久性や咬んだ時の安定性を向上させています。
自費の入れ歯としては安価で作成でき、歯の並びや支える歯を守る為の装置も工夫できます。
コバルトクロム床義歯
(自由診療)
レジン床義歯の床を板金に変え、厚みを薄くして快適性と耐久性を高めた入れ歯です。
歯並び等も更に工夫できます。
チタン床義歯
(自由診療)
コバルトクロム床義歯の金属をチタンに置き換えた入れ歯です。
軽量化による更なる快適性の向上を図っています。
ノンクラスプデンチャー
(自由診療)
入れ歯に特有の金属のバネを無くし、しなやかにたわむタイプの材料を使用した入れ歯です。
特に審美性を追求しています。
カムデンチャー
(自由診療)
特殊なカム機構を取り付けることで入れ歯の安定性を大幅に高めています。
支える歯への負担が少ないのも特徴です。
マグネット加工
(自由診療)
+ + + 歯の根と入れ歯に磁石を取り付ける義歯改造法です。
磁石の力で外れにくい入れ歯になります。
コンフォート加工
(自由診療)
+++ + 既存の入れ歯の裏側に柔らかいシリコンを加工し、
歯茎への負担を大幅に軽減します。最も快適性の高い義歯に仕上がります。

ブリッジ(保険診療・自費診療)

ブリッジは固定式の人工の歯で、完全固定式のタイプの歯になります。抜けた歯の周りの歯を土台の形に削り、被せものの歯を繋いで装着する治療法です。従来の咬む力の9割以上の回復率を持ち、異物感が無いのが最大の利点ですが、周りの歯を削ることが最大の欠点です。また、ブリッジの支えとなる歯には失われた歯の分の負荷が分散してかかる為、精度が低い歯ほど歯と被せものの隙間からむし歯になるリスクは上昇します。

この為、より清掃性が高く歯周病リスクやむし歯のリスクを低減でき精度の高い材質、セラミックやジルコニアでの治療が推奨されます。一方、咬み合わせの病気などで咬む力が過大な場合は金合金での治療が最も歯に優しいです。

清掃性 耐久性 審美性 土台を削る量 特徴
レジン前装冠Br
(保険適応)
× 保険適用のBrです。
白く作れるのは前歯~5番目までの歯で、
プラスチックと金属特有の変色劣化性による清掃性の低さがネックです。
ハイブリットレジンBr
(自由診療)
× 金属の被せものにハイブリットセラミックを張り付けています。
プラスチックほどではないが変色・劣化があります。
メタルセラミックBr
(自由診療)
× 金属の被せものにセラミックを焼き付けています。
高い強度と清掃性、審美性を誇り、変色や劣化が起きにくいです。
フルジルコニアBr
(自由診療)
※金属アレルギー適応
人工ダイヤモンドのジルコニアを使用し、
非常に高い強度と清掃性を誇り、薄く白い歯を作れるのが利点です。
ジルコニアセラミックBr
(自由診療)
※金属アレルギー適応
× 人工ダイヤモンドのジルコニアにセラミックを焼き付け、
非常に高い強度と清掃性、さらに最高位の審美性を誇ります。
ヒューマンBr
メリーランドBr
(自由診療)
金細工を利用し必要最小限の削り方で歯を固定する治療法です。
適用範囲は狭いですが、入れ歯並みの歯を削る量の少なさと、
ブリッジの咬む力をあわせ持つ治療法です。
ゴールドBr
(自由診療)
× 高精度の金細工を利用した治療法で、見た目を無視(金色)すれば
ヒューマンBrに次ぐ削る量の少なさで、より優れた耐久性を示します。

インプラント(自由診療)

インプラントは、外科手術によってチタン製の人工の歯の根を顎の骨の中に設置し、その上に歯をつくる固定式の人工の歯になります。従来の咬み合わせの9割以上の回復力を持ち、更にはブリッジと異なり周りの歯を傷つけることが無いのが最大の利点です。

外科手術が2回必要で、安静期間(待機期間)がそれぞれ術後に長く必要など、のデメリットもありますが、治療完了後は最も快適で自然な咬み合わせになります。

インプラントは様々な応用の仕方があり、インプラント体の上にオーソドックスな歯を作る方法や、インプラントで入れ歯を固定、支えとする方法などがあります。費用や方法についてはケースによって大きく異なります。

尚、当院では世界的メーカーのアストラテックインプラントを使用しております。