レーザー治療|町田ごうデンタルクリニック|町田駅5分の歯医者|矯正歯科、小児歯科

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レーザー治療

レーザー治療|町田ごうデンタルクリニック|町田駅5分の歯医者|矯正歯科、小児歯科

レーザー治療とは

従来法での歯周病治療は、「物理的な刃物の接触による感染源の除去」しか出来ず、あくまで歯周病の治癒は自然治癒力任せでした。また、感染組織の除去が十分にできない場合や、組織除去の際に根のセメント質を傷つけ、骨再生が進まず治癒しない等の問題点もありました。
一方、レーザー治療はこれらの問題を克服し、従来法では到達しえなかった部位の感染源除去、血液変性による骨再生効果を利用する事で、治癒成績の大幅な向上をもたらすことができます。

従来法での歯周病治療
レーザー治療を加えた歯周病治療

すなわち、保険適用の治療法にレーザーの治療を加味することで、

  1. ブルーラジカルレーザーによる「感染源の物理的な除去に加えて確実な化学的殺菌を加えて、組織の再生を助ける」
  2. ネオジウムヤグレーザーによる「化学的な殺菌・清浄な骨内で生じた出血を変性させ、骨再生に必要な成分を抽出させる」

この2点を外科的な切開を伴う治療なしに達成することが可能です。
本院では上記2つの特性をもつレーザーを単独使用、または併用して歯周病治療を行います。


レーザー治療の費用と禁忌例

残念ながらレーザー治療は、保険が適用できず自費治療となります。

1
CT撮影/
診断およびご説明
全顎22,000円(必須)

  • CT撮影および治療の際に障害となる金属の被せ物や詰め物の除去料が別途かかる場合があります。
    被せ物の除去は必要性が認められる場合のみ実施し、除去しないケースも多いです。
  • 治癒確認目的の再撮影時は1回に限り、費用はかかりません。
2
歯周病原因菌検査
全顎8,800円×2回(ご希望の方のみ)

  • 歯周病治療の開始前、完了後にそれぞれ実施する、治癒効果を図る定量的な検査法の一つです。
3
レーザー治療料
  • ネオジウムレーザー処置のみ:1歯あたり3,300円~11,000円
  • ブルーラジカルレーザー処置のみ
    1歯あたり16,500円~22,000円
    4歯までの同時施術:44,000円~66,000円
  • ネオジウム・ブルーラジカル両レーザー併用時:1歯あたり22,000円
  • 別途咬み合わせの削合・調整が必要となります。
  • 根尖性歯周炎(神経が死んでいる歯の根の先の歯周病)が存在する場合は、別に根管治療および詰め物・被せ物の治療が必要になります。治療順序は症例により異なります。
  • レーザーの照射回数は症例により異なりますが、治癒状況により1~3回、回復時期を開けて行います。

治療費を抑える為、レーザー治療を適用する場合は原則として、まず一般的な保険治療をお受け頂き、歯周基本/精密検査を実施した上で治療が奏功しない部位に関して、上記CT撮影を実施し必要に応じてレーザー治療を実施致します。

一方で、心臓病や脳血管障害、重度糖尿病などによる従来法歯周治療での血栓生成リスクがある方などは、問診にて状況を確認させて頂き、ご同意を得られた方に置かれては初回からレーザー治療を行う場合もございます。

また、ご自身の社会的・身体的なご都合で、早期の治癒効果を得る必要があるなどにも初回治療からの適応が理想となる場合もございます。

レーザー治療は治療の特性上、以下の患者さまに当治療を用いる事はできません。
ただし、いずれも稀なケースであり、大多数の方は適応が可能です。

  • ペースメーカーを使用している方:レーザー装置の電磁波がペースメーカーの誤作動を起こすリスクが生じます
  • 光線過敏症の方:青色レーザー光に反応が生じる体質のかた
  • 無カタラーゼ症の方:体内で、当レーザー治療で用いる過酸化水素を分解できない体質の方
  • 妊娠初期の方:レーザー治療に限らず緊急性がある場合を除き、妊娠中期以降に治療を順延して実施します
  • 局所麻酔が出来ない方:レーザー治療の際には局所麻酔が必須となります
  • 抜歯適用の破折歯や、上顎洞底など重篤な骨破壊を生じ、治療によって重大な感染拡大や神経麻痺などが起きうる状況の歯の治療

ブルーラジカルレーザーによる歯周病治療の特徴

ブルーラジカルレーザーは厚生労働省より「歯周病治療に有効性がある医療機器」として初めて認証されたレーザー治療装置となります。


ブルーラジカルのメカニズムは、専用に濃度調整した過酸化水素水に特殊波長の青色レーザー光を照射してラジカル殺菌を行います。従来の治療方法とは異なり、化学的な殺菌が切開などの外科的侵襲なしに行える画期的な治療法になります。



上記のラジカル殺菌は活性酸素の化学効果を利用しています。活性酸素は身体の深部においては加齢に伴うDNAの破壊等に作用する悪いものとして認識されています。しかし、本治療で生成される活性酸素は、 局所的な歯周ポケット内部においてのみ、短時間(1歯あたり10分以内)の短時間において利用するため、身体への負担は最小限に抑える事ができます。

開発者の東北大学の研究チームによる長期的な治療による身体への安全性の検証も十分になされており、通常の歯科治療での活性酸素利用において問題はありません。また、歯科治療においては既にホワイトニング等の審美漂白治療においても利用されています。

上記の特性は、心臓病や脳血管障害、重度糖尿病における菌血症リスクの高い患者さまにおいて、従来法治療の深部感染・血栓生成などのリスクを最小限に減少させる重要な治療法と言えます。

ネオジウムヤグレーザーによる歯周病治療の特徴(LANAP)

ネオジウムヤグレーザー(Nd-YAG)レーザーによる歯周病治療(LANAP)は米国FDA(アメリカ食品・医薬品局)の認証を受けた治療方法です。


ネオジウムレーザーが発する赤色レーザーは黒色物質に対して選択的に吸収される性質を持つため、歯茎の中の血液凝固性の硬い歯石を粉砕し、歯を傷つける事なく歯石除去が可能です。また、ブルーラジカルレーザーと同様に切開などの外科的侵襲なしに治療が可能です。

ネオジウムレーザーのもう一つの特性は、LLLT作用という組織活性効果を発揮させる事ができる点です。
レーザーを骨由来の血液に照射すると骨形成促進因子を活性化し、同時に骨破壊・吸収因子の抑制化を行う
ことで、骨の部分的な再生を行う事が可能です。またこの治療はインプラント歯周炎にも適応できます。


治療手順は以下の通りです

  1. 麻酔下で歯周プローブにてポケットを計測します(歯周基本検査/精密検査)。
  2. レーザーにて感染部のタンパク凝固、細菌の可及的除去、歯石の軟化を行います。
  3. 通法の歯石除去を行います(手用スケーリング/超音波スケーリング)。
  4. 歯の支える骨の表層を掻爬し、鮮血に含まれる幹細胞や成長因子を放出させます。
  5. 鮮血にレーザーを照射し、フィブリン血餅を生成、成長因子の活性化を行います。
  6. 止血操作を行い、血餅を付着状態に戻します。
  7. 骨の治癒は歯の安静が不可欠の為、咬み合わせの調整を行います。
  8. 骨の回復が図られ、治療完了となります(レーザー治療後3~6カ月)。