1定期健診
歯や歯茎の状態を、病気にかかっているかだけではなく、成長が順調であるかなども含めて確認いたします。生え変わりに異常がみられる場合は必要に応じてレントゲン撮影をおこない、骨の中にうまっている歯の状態を確認します。歯並びは頭の骨の成長とともに変化しますが、明らかに矯正治療が必要または予測される場合は治療のご相談も承ります。またお口の発育に悪影響を与える癖(ゆびしゃぶり他)がないかどうかも確認し、ある場合は改善方法をお話いたします。
※矯正治療は現在準備中の為、必要な場合は近隣歯科医院にご紹介いたします。
2治療トレーニング
治療が苦手なお子さんには、まず「はいしゃさん」に慣れてもらうためにトレーニングから行います。椅子に座る練習からはじめ、歯の治療の真似事をして音や動きへの恐怖心を緩和させてから実際の治療に臨みます。
一般的には3歳以上のお子さんからはこういったトレーニングを数回とり入れると、ほとんどのお子さんは、「はいしゃさん」=「こわいばしょではない」へと気持ちが変わっていきます。
尚、どうしても治療受け入れが難しいお子さんや、治療困難なお子さんの場合は小児歯科認定・専門医の歯科医院をご紹介いたします。
3ブラッシング指導
当院では、お子さん一人ひとりの口腔内の状態を踏まえ、適切なブラッシング方法や注意点をお伝えしています。ご家族の方には仕上げ磨きのポイントや食育のアドバイス等をお伝えしますので、ぜひ毎日のケアにお役立てください。
4むし歯予防処置:フッ素塗布、フィッシャーシーラント
歯質を強化し、むし歯菌への抵抗力を高める効果が期待できるフッ素を、お子さんの歯に塗布します。むし歯の予防とともに、ごく初期のむし歯では治癒効果も期待できます。
またむし歯リスクの高い歯の溝の汚れが溜まっている部位に関しては予防的にフッ素を含んだ材料を詰める予防処置を行う場合もあります。
5むし歯治療
子どもの歯は永久歯・乳歯問わず、大人の歯と比べとてもデリケートです。特に生えたばかりの乳歯や永久歯はとてもむし歯になりやすく、進行も早い上に痛みが出にくいことから気づきにくいという特徴を持っています。歯の成長が根の先まで完全に完了するのは、歯が生えてから3年後。未完成の歯が大きなむし歯になり、神経の治療を行うと、歯の寿命に大きく影響するため可能な限り歯の神経を守る治療を行います。
6未完成の歯の根の治療(アペキソゲネシス・アペキシフィケーション・リバスキュラゼーション)
歯の根の先が未完成の歯は根の先が大きく開いてしまっており、ひとたび歯の内部に細菌が侵入してしまうと、根の先で細菌が繁殖しやすい状況となり歯の寿命が有意に低下します。このため、不幸にして根の治療をやらざる得ない場合は、通常の根管治療に加えて、歯の根の先がきれいに封鎖され、感染リスクを減少させる治療法「アペキソゲネシス・アペキシフィケーション」をご提案させていただきます。
どちらの治療法もMTAセメントによる強力な殺菌作用と、カルシウムを放出して歯の根の先の穴を完全に封鎖してくれることを期待して行う根管治療の一種です。歯の神経の損傷の状態にあわせてアペキソゲネシス→アペキシフィケーション→リバスキュラゼーションと対応方法が変化します。治療後は痛みが出ないか、感染症が再発しないかなどを経時的に数年間観察する必要があります。治療に当たっては、成人の根管治療と同様、ラバーダム防湿、マイクロスコープ下での治療、レーザーによる消毒を行います。
経過観察後、問題がないことを確認したら、詰めものや被せものの治療を行います。
7矯正・保隙治療
矯正治療については現在準備中となっております。スタッフの人数充足と練度向上による病院機能の充実に合わせて、治療を開始いたします。矯正治療ご希望の患者さんにつきましては、専門の歯科医院へご紹介いたします。