虫歯の区分と治療方法の違いについて、解説します
- 2022年12月13日
- 虫歯治療
一口に虫歯と言っても、実際には進行状態に応じて区分があります。
そして、その区分によって治療方法も異なってくるのです。
虫歯の区分については聞いたことがあっても、それによる治療方法の違いは知らないという人もいるでしょう。
区分による違いについて、解説します。
虫歯の区分とは?
虫歯にかかり歯医者で治療を受けたことがあれば、歯の様子を見てC1、C3といったことを聞いたことがあるでしょう。
これが、虫歯の区分です。
C1が最も軽度で、C4は最も重度の状態を指します。
また、この前段階で虫歯予備軍ともいえる状態でC0もあります。
C0は脱灰が進んでいる状態ですが、見た目の変化はなく特に痛みなどもありません。
C1は、歯の表面部分のエナメル質まで浸食された状態の虫歯です。
C2になると、エナメル質を超えて象牙質まで虫歯が進行しています。
C3は、同じく象牙質の虫歯ですがさらに深く、神経まで到達した状態です。
そしてC4になると、歯がほとんど残らず歯根部分だけになってしまいます。
また、歯が割れた破折状態になった場合もC4となります。
この状態になると、歯を保存できないケースもあります。
区分別の治療方法
虫歯の治療は、区分によって異なります。
まず、初期の虫歯であるC1の状態であれば痛みはあまりなく、治療の際も削るのではなくフッ素などを塗布して進行を阻止する予防治療が主に行われます。
削る必要がある場合でも、麻酔を使わず行うことがほとんどです。
C2であれば虫歯という自覚症状が出てくるのですが、まだ比較的浅い状態なので、虫歯の部分を取り除き、詰めものや被せものなどをして治療が完了します。
しかし、同じ象牙質の虫歯でもC3になると治療は本格的になっていきます。
C3になった場合、まずは神経を保護するための治療を行います。
しかし、痛みが強くそれができないこともあるので、その場合は神経の根管治療を行うこととなります。
どちらの治療を行うとしても、治療後には詰めものや被せものの治療を行います。
C4になってしまうと出ている部分の歯がほとんどなくなっているため、虫歯を取り除いて残った歯の量に応じて外科的保存療法、もしくは抜歯での治療となります。
歯根を残すことができるようなら、根管治療をして詰めものや被せものの治療を行います。
まとめ
歯は、失われてしまうともう取り戻すことができません。
そのため、虫歯の治療を行う際はどれだけ歯を残すことができるかが重要となるのです。
初期状態で虫歯に気付くことができれば、進行を防ぐ治療などを行うことで歯を守ることができるでしょう。
C0やC1の段階で虫歯に気付くために、定期的に歯科検診を受けることをおすすめします。
町田市で歯医者さんをお探しの際には、是非、町田ごうデンタルクリニックにお問い合わせ下さい。
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