歯周病と脳疾患発症の関係性について
- 2023年2月21日
- 予防歯科
歯周病は口の中の病気ですが、実は全身に影響するということはご存知でしょうか?
その中でも特に重大なのが、脳疾患発症のリスクを高めるという点です。
歯周病と脳疾患には、どのような関係があるのでしょうか?
また、特に注意したほうがいい人はどのような人でしょうか?
歯周病と脳疾患の関係について、解説します。
歯周病と脳疾患の関係は?
脳疾患は、脳内の血管が詰まって血流が滞り、栄養や酸素が運ばれなくなることで脳細胞が死んでしまう脳梗塞を始めとして、いくつかの種類があります。
日本人の死因としては3番目に多いもので、年間の死亡者は11万人にもなります。
脳疾患は高齢になるとリスクが高まるため、高齢化が進む現代日本においては死亡者がさらに増加していくことが懸念されています。
そして、近年になって口の中の病気が脳梗塞に影響する、ということが研究によってわかってきたのです。
食べ物や飲み物をとると、歯には汚れが付きます。
歯を磨くことで付着した汚れを落とすのですが、中には落としきることができないものもあります。
落としきれなかった汚れが歯の周りで歯垢という粘り気のあるものになっていくのです。
歯垢が溜まると、歯茎に炎症が起こります。
そうなると、歯茎は腫れて出血するようになり、歯周病が発症します。
日本では、8~9割の人が歯周病だと言われています。
歯周病の原因となる菌は動脈硬化を誘導する物質を産生し、血管の内部にプラークという沈着物を生じさせます。
それがはがれることで、血管が詰まってしまうのです。
脳の血管でこれが起こることで、脳梗塞になってしまいます。
もちろん、歯周病ではない人でも脳梗塞になる可能性はあります。
しかし、歯周病の人はそうではない人の2.8倍なりやすいと言われているのです。
脳梗塞に気をつけなくてはならない人
脳梗塞になりやすい人には特徴があります。
その特徴に該当する人が歯周病になると、脳梗塞にもなる可能性が高まります。
特に脳梗塞に気をつけなくてはならないのは、どのような人でしょうか?
脳梗塞になりやすい人は、血圧やコレステロール、中性脂肪などが高い人です。
脳梗塞以外にも、様々な動脈疾患になるリスクがあります。
こういった人は、歯周病にならないよう特にしっかりと予防しておきましょう。
まとめ
脳梗塞は、歯周病患者の場合はそうではない人の3倍近く発症するリスクがあると言われています。
脳の血管が詰まることで発症するのですが、その場合は死亡する可能性が高く、命を取り留めても麻痺などの後遺症が残りやすいのです。
そのため、脳梗塞を起こさないよう注意しなくてはいけません。
脳梗塞を引き起こす恐れのある歯周病は、初期段階で見つけて治療することが大切です。
早期治療のためにも、予防歯科を受診することをおすすめします。
当クリニックは、最大限に歯の神経を残し、ご自身の歯を守る治療を行っております。
抜歯を検討する前に、先ずはご相談下さい。
町田市で歯医者さんをお探しの際には、是非、町田ごうデンタルクリニックにお問い合わせ下さい。