歯周病と心筋梗塞発症のリスクについて
- 2023年2月18日
- 予防歯科
心筋梗塞は、日本人の死因では2番目に多い心臓病の代表的な症状です。
心臓へとつながる冠動脈に血栓ができて心臓へと血液を送ることができなくなる病気で、そのままだと心臓が壊死してしまいます。
心筋梗塞は、歯周病になると発症のリスクが高まると言われています。
どのような関係があるのか、解説します。
歯周病の原因は?
歯周病は、細菌に感染することで起こる歯茎の炎症であり、放置していると歯茎や歯を支えている骨が溶けてしまうこととなります。
その歯周病の原因となるのが、歯の汚れである歯垢です。
歯垢は、歯磨きがきちんと行われていない箇所に付着する、黄白色の粘り気があるものです。
実は、歯垢のほとんどは菌でできていて、放置しているとどんどん増殖していきます。
歯垢の中で酸素が少なくなると、嫌気性菌が増えていきます。
これが、炎症を起こす原因となる菌です。
歯周病菌とも呼ばれますが、この菌は体に侵入しようとして歯肉に攻撃します。
そのまま進行していくと、歯茎から出血し、炎症の症状を起こすのです。
歯周病と心筋梗塞の関係
歯周病は、心筋梗塞とどのような関係があるのでしょうか?
歯周病により歯茎の炎症が進行すると、歯周病菌によって毒性物質が生まれ、血管内に侵入して血流に流され全身に運ばれていきます。
歯周病菌は、血流にのっているうちに血管へとダメージを与えてしまいます。
そしてその刺激によって、動脈硬化を誘導する物質が出るため、歯周病が動脈硬化の原因となるのです。
刺激によって生じる物質は粥のような脂肪性沈着物で、歯垢と同じくプラークと呼ばれます。
これが血管内に張り付くことで、血管は細くなってしまうのです。
張り付いたプラークはやがて剥がれ、血の塊ができて血管を塞いでしまうのです。
特に、元々細い血管では詰まりやすいでしょう。
心筋梗塞は、三大疾病と言われる病気の1つです。
血管が詰まるため、何の前触れもなく発症することの多い病気です。
発症を避けるためにも、歯周病はなるべく早く治療するようにしてください。
まとめ
歯周病が心筋梗塞のリスクを高めるというのは、近年になってわかったことです。
また、心筋梗塞以外にも脳梗塞や糖尿病、誤嚥性肺炎などのリスクも高めることが知られています。
歯周病は、早期の発見と治療ができれば時間をかけずに治療することができます。
しかし、自覚症状が出るころにはかなり進行しているのです。
歯周病を早期に発見して治すために、予防歯科を受診しましょう。
当クリニックは、最大限に歯の神経を残し、ご自身の歯を守る治療を行っております。
抜歯を検討する前に、先ずはご相談下さい。
町田市で歯医者さんをお探しの際には、是非、町田ごうデンタルクリニックにお問い合わせ下さい。