歯周病とアルツハイマー発症のリスクについて
- 2023年2月16日
- 予防歯科
高齢化が進む現代日本で、特に問題となっているのが認知症の発症率の上昇です。
しかし、根本的な治療方法は確立していないため、一度なったら進行を遅らせることはあっても、回復することはありませんす。
アルツハイマー型認知症は、歯周病患者だと発症するリスクが高まります。
どのようなリスクがあるか、解説します。
歯周病とアルツハイマーの関係は?
口の中で起こる病気の1つに、歯周病があります。
この病気は歯茎に炎症を起こし、放置していると歯が抜けてしまうため、なるべく早く治療することが望まれます。
しかし、歯周病の影響が及ぶのは口の中だけに限りません。
実は、全身に影響があるのです。
その影響の1つが、アルツハイマー型認知症の発症リスクです。
歯周病患者は、そうではない人と比べてアルツハイマーが発症するリスクが高いと言われています。
九州大学の研究では、歯周病菌を投与したマウスを調べたところ、アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβが通常の10倍近くに増えていたとのことです。
歯周病菌が増えると、免疫細胞が過剰に攻撃を加えるようになり、免疫細胞に炎症が起こってしまいます。
炎症物質が免疫細胞を刺激することで、アミロイドβが生成されます。
生成されたアミロイドβは脳へと取り込まれていき、蓄積されることでアルツハイマーが発症するリスクが高くなるのです。
アルツハイマーの予防
アルツハイマーは、一度発症すると、現状では元に戻すことができません。
そのため、発症しないよう予防しておくことが大切なのです。
アルツハイマーは、どのようにすれば予防できるのでしょうか?
必要なものは、まずは適度な運動です。
1回30分以上の有酸素運動を週3~4回行うことで、アルツハイマーの予防になると言われています。
有酸素運動は、特に負荷が強いものである必要はありません。
軽いジョギングやウォーキングなど無理なく継続できるもので十分です。
また、筋トレを同時に行うことで、より脳が活性化されます。
睡眠の質を上げることも、予防に効果があります。
喫煙や飲酒も発症リスクを高めるため、禁酒や禁煙も予防となります。
また、生活習慣が乱れると発症するリスクが高まるため、生活習慣も見直しましょう。
まとめ
歯周病は口の中の病気ですが、その影響は口の中だけではなく全身に及びます。
アルツハイマーもその影響を受ける病気の1つで、一度発症すると元通りには戻りません。
そのため、歯周病は重症化する前に治療してしまうことが大切です。
歯周病を早期に発見して治療するには、定期的に予防歯科を受診するのがおすすめです。
年数回でいいので、通うことを考えてみてください。
当クリニックは、最大限に歯の神経を残し、ご自身の歯を守る治療を行っております。
抜歯を検討する前に、先ずはご相談下さい。
町田市で歯医者さんをお探しの際には、是非、町田ごうデンタルクリニックにお問い合わせ下さい。