根管治療で行われる根管充填は具体的に何をするもの?
- 2023年1月29日
- 根管治療
根管治療を行った後は、根管に薬剤を詰める根管充填を行います。
根管充填には主に側方加圧充填法と垂直加圧充填法という2つの方法があるのですが、どのような違いがあるのでしょうか?
また、どのように使い分けられるのでしょうか?
根管充填の方法の違いについて、解説します。
側方加圧充填法とは?
根管治療で根管を洗浄・消毒した後は、根管に細菌などが進入しないように根管充填材というものを詰め込み、隙間がないようにします。
根管充填材には、液体糊のような流動性のあるものとガッタパーチャという固形のものがあり、ガッタパーチャを充填する方法は、2種類に分かれています。
側方加圧充填法は、棒状のガッタパーチャにシーラーという接着剤をつけて根管へと詰め込み、その隙間にスプレッターという器具を入れて横への圧力をかけていくという方法です。
日本では、こちらの方法が主流です。
横向きに圧力をかけると、根管に隙間ができます。
そこに、最初のものより細いガッタパーチャを挿入して再び圧力をかけます。
これを何度か繰り返し、「どうやっても、もう入らない」という状態になるまで繰り返します。
根管内が埋まったら、はみ出している部分をヒートプラガーという熱を発する器具で切断し、熱がない状態でガッタパーチャを上から押し込みます。
これで、根管充填は完了となります。
垂直加圧充填法とは?
垂直加圧充填法は、ガッタパーチャを根管に詰め込んだらそのまま上から押し込んでいくという方法です。
ガッタパーチャは熱を加えると柔らかくなるため、押し込む際に熱して、流動性を高めたうえで隙間なく埋まるようにします。
垂直加圧充填法には、オピアン法やCWCT法、K.SRCT法などいくつかの方法があります。
特にアメリカではCWCT法がよく用いられるため、米国式根管治療と言えばこれを指しています。
垂直加圧充填法は、熱で柔らかくして詰め込み、冷えた時に固まるため、隙間などを埋めやすく根の先がほぼ確実に閉鎖されるという点でメリットがあります。
しかし、側方加圧充填法でもヒートプラガーで最後に熱するため、隙間は十分に埋まるでしょう。
まとめ
根管充填の方法は、長い年月をかけて変化しています。
かつては採用されていた方法も、その欠点を踏まえてさらに改良していくことで、より確実に根尖孔を埋めて細菌の侵入も防ぐことができるようになっているのです。
例えば、オピアン法は、かつては主流でしたが今は廃れています。
その代わりに、良いところを残した方法が生み出されているのです。
歯科医院によって根管充填の方法は異なるため、事前に確認してみてください。
当クリニックは、最大限に歯の神経を残し、ご自身の歯を守る治療を行っております。
抜歯を検討する前に、先ずはご相談下さい。
町田市で歯医者さんをお探しの際には、是非、町田ごうデンタルクリニックにお問い合わせ下さい。