根管治療が必要な根尖性歯周炎がどのような病態か解説します
- 2023年1月14日
- 根管治療
根管治療は、一般的な虫歯の中でもいくつかの症状で必要となる治療です。
根管治療が必要な症状の1つに、根尖性歯周炎というものがあります。
これは、どのような病気なのでしょうか?
また、どんな症状が起こるのでしょうか?
根尖性歯周炎について、解説します。
根尖性歯周炎とは?
根尖性歯周炎は、歯の根の先で起こる炎症です。
歯の根は歯茎の中に埋まっているため、歯茎の中で起こるのです。
根尖性歯周炎が起こるのは、なぜでしょうか?
歯の根は、歯の硬い組織に覆われています。
歯髄が壊死してしまうと、歯の神経も死に、血管にも血液が通らなくなってしまいます。
そのため、歯に栄養が届かなくなり、また、白血球も届かないため、免疫機能も働きません。
細菌を追い出す力がないため、歯の中にいる細菌は空洞になっている歯髄腔から感染し、根尖という歯根の先端からは細菌や毒素が出てきてしまいます。
そのせいで、周囲の歯周組織に炎症が起こってしまい、根尖性歯周炎になるのです。
根尖性歯周炎の症状
根尖性歯周炎になると、どのような症状が起こるのでしょうか?
まずは、噛んだ時に痛みが生じるようになります。
これは、毒素が根尖から出て、歯周組織の歯根膜が炎症を起こした「歯根膜炎」によって起こる痛みです。
また、歯のレントゲンを撮影したとき、黒い影が歯根の先に見えるようになることがあります。
この黒い影は根尖病巣と言い、根尖から出た毒素が顎の骨に到達した際に溶けた骨です。
根尖病巣が化膿すると、歯茎が腫れてしまいます。
膿が溜まってくると痛みも強くなってしまうため、治療の際には麻酔をして膿を出さなくてはいけません。
虫歯や外傷によって神経が死んでしまった場合などは、根の先に膿が溜まってしまいます。
歯茎にできる「フィステル」というおできは膿の出口であり、腫れて膿が飛び出すと口臭の原因になってしまいます。
膿は口腔内だけではなく目の下にある空洞にも入り込んでしまい、そのせいで目の下が腫れることもあります。
また、副鼻腔に入っていき、副鼻腔炎の原因や頭痛の原因になることもあるのです。
まとめ
根尖性歯周炎は、歯茎に埋まった歯の根の先で起こる炎症です。
放置すると、歯の根の先に膿が溜まってしまい、歯茎の腫れだけではなく目の下や副鼻腔などに入り込み、顔の腫れや副鼻腔炎、頭痛などの原因にもなります。
これを治療するには、根管治療を行う必要があるのです。
噛んだ時に痛みが生じる場合は、なるべく早く治療することをおすすめします。
当クリニックは、最大限に歯の神経を残し、ご自身の歯を守る治療を行っております。
抜歯を検討する前に、先ずはご相談下さい。
町田市で歯医者さんをお探しの際には、是非、町田ごうデンタルクリニックにお問い合わせ下さい。