根管治療が困難となるのは、どのようなケースでしょうか?
- 2023年1月7日
- 根管治療
虫歯が悪化すると、根管治療を行う必要が生じてきます。
しかし、根管治療は時に困難なケースもあるのです。
根管治療が困難なのは、なぜでしょうか?
また、特に困難なケースというのもあるのですが、それはどのようなケースでしょうか?
根管治療の難しさについて、解説します。
なぜ、根管治療は困難なのか
根管治療は非常に困難な治療方法ですが、その主因として治療する場所が挙げられます。
これがどういうことなのか、解説します。
根管治療にはいくつかの治療方法がありますが、いずれも歯茎に埋まっている歯根まで治療を行います。
しかし、歯根というのは目に見えないものなので、基本的に手探りでの治療となるのです。
イラストで描かれた歯の断面図は、歯根はまっすぐになっています。
しかし、実際の歯根は湾曲していることがほとんどです。
このことも、治療を困難にする要因となっています。
なぜなら、湾曲がかなり大きいと、歯根を治療するための器具が奥まで届きにくくなってしまうからです。
そのせいで、歯根の先までしっかりと消毒しづらく、また、歯髄などが残って腐敗する可能性もあります。
元々、歯根の内側の幅はコンマ単位しかないため、非常にシビアな治療です。
さらに、枝分かれや吻合しているケースもあり、その場合にはさらに治療が難しくなってしまうでしょう。
根管治療の変化
従来の根管治療は上記のような要因があり、歯科の治療において最も難しい治療の1つとされています。
現在もそれは変わりませんが、医療機器の発達により難易度は若干下がっています。
難易度が下がった理由の1つに、精密根管治療が挙げられます。
これは、歯科用顕微鏡を用いて行われる根管治療で、歯根の内部の詳細まで直視しながら治療できるようになったのです。
2つ目が、歯科用CT診断の活用です。
顕微鏡を用いても、歯の根の先までは見えません。
その問題を、歯科用CTによって解決したのです。
歯科用CTを用いることで、歯の根の先まで立体的に把握することができます。
そのため、治療を行う際に治療器具をどう動かせばいいか、分かりやすくなりました。
マイクロスコープなども併用すると、さらに治療しやすくなります。
どうしても治療器具が届かない場所もありますが、その場合は歯科用レーザーを用います。
これにより、奥深くまで徹底して消毒することが可能です。
まとめ
根管治療の対象となるのは、非常に細く複雑な形状をしている歯の根の内側です。
そのため、非常に困難な治療として知られています。
歯根の形状は人によって異なるため、それがさらに難易度を高めています。
しかし、歯科用顕微鏡や歯科用CT診断などを活用することで、その難易度は下がります。
治療を受ける際は、その点も考慮して歯科医院を選ぶことをおすすめします。
当クリニックは、最大限に歯の神経を残し、ご自身の歯を守る治療を行っております。
抜歯を検討する前に、先ずはご相談下さい。
町田市で歯医者さんをお探しの際には、是非、町田ごうデンタルクリニックにお問い合わせ下さい。