なぜ虫歯になるの??
- 2022年7月29日
- 予防歯科
虫歯は、たとえ毎日しっかりと歯を磨いていてもなってしまうことがあります。その原因はいったい何なのでしょうか?
歯磨きをしなければ虫歯になりやすいのは確かですが、それだけでは予防できるとは限らない虫歯のメカニズムについて、本日はお話させて頂きます。歯は治療で一度削ってしまうと、再生することはできません。歯にとって最良の治療は、歯を削って治すのではなく予防することが重要なのは言うまでもありません。本稿が本院ブログをお読みになって頂いてる方の一助となって頂ければ幸いです。
虫歯の原因とは?
虫歯は、酸により歯の表面が溶けて穴が開いてしまうことを言います。単に表面が溶けただけであれば歯磨きペーストのフッ素等の力によって再石灰化し回復できるのですが、穴が開いてしまうと自然には治りません。
その主な原因は、ミュータンス菌という細菌と糖質、そして歯の質の3つになります。それぞれ、どのようなものかをご説明いたします。
ミュータンス菌というのは、いわゆる虫歯菌です。この菌はプラーク、いわゆる歯垢に潜んでおり、この菌が歯の表面に付着して酸を作り出し、歯を溶かしていくのです。一方で歯の成分は、カルシウムやリンなどです。それが酸によって溶けていくと、次第に歯がもろくなっていき、内部がスカスカになってしまうのです。このミュータンス菌が酸を生み出す材料となるのが、糖質です。
糖質は食べ物に含まれているもので、特に砂糖などに多く含まれています。そのため、甘いものを食べると虫歯になりやすいと言われているのです。したがって、間食などが多い人や甘いものをよく食べる習慣がある人などは、歯の表面において酸が生み出される時間が長くなります。そのため、虫歯になるリスクも高まるでしょう。
また、もともと虫歯になりやすい歯の質をした人もいます。歯にはエナメル質や象牙質などがあるのですが、その質は人によって異なるのです。
特に、歯が生えたばかりや生え変わったばかりの子どもはエナメル質が未成熟で柔らかく、虫歯になりやすいでしょう。歯を丈夫にするためには、歯の土台となる良質なたんぱく質や歯の再石灰化に必要なカルシウム、そしてそれらの働きを助けるビタミン類などを摂取しなくてはいけません。そのためには、バランスのいい食事をとることが大切です。
虫歯は、その状態によって進行度合いが定められています。
表面が溶けただけのC0から、狭い穴が開いたC1、象牙質まで届いているC2、神経まで届いたC3、歯根だけ残っているC4と分かれています。
残念ながら、歯が痛みを発した時、それは既にC2~C3の状態に達して、大々的な歯の治療が必要になってくるケースが多いです。
進行する前に、できるだけ歯のダメージが小さい段階で治療を始めましょう。
まとめ
虫歯は、完全に防ぐことが難しいものです。虫歯になるリスクを抑えるには、毎日のケアが重要です。しかし、歯磨きをするだけでは完全にプラークを除去できないので、虫歯になる可能性はなくならなりません。なるべく可能性を低くするためには、定期的に歯科医院でクリーニングと、年齢やライフステージに応じた歯磨き指導を受けるのが効果的です。
虫歯になる前の、虫歯予防を始めてみてはいかがでしょうか。本院ではDrによる治療と、選任の衛生士による予防治療の2本立てで、担当制を生かした継続的な治療を可能としております。
むし歯の心配やお悩みをお持ちの方、治療にご興味のある方は是非ご相談ください。
ご予約はWEBか042-860-6555までお問合せください。 院長 吉田 剛