【町田の歯医者さん】歯科衛生士のキャリアアップについて解説します
- 2023年5月11日
- 歯科衛生士
歯科衛生士は、病院における看護師のような仕事であり、働くには国家資格が必要です。
求人も多く引く手あまたな歯科衛生士ですが、今後歯科衛生士を目指したいという方の中には給与の額が気になる人もいるでしょう。
歯科衛生士として働く人は、どのくらいの給与をもらっているのでしょうか?そしてキャリアアップにつながる資格とは?
今回は患者さん向けの情報からは一歩離れ、衛生士にご興味のある方向けの情報として発信させて頂きます。
歯科衛生士の給与の平均
歯科衛生士は、国家資格を保有していないと就けない職業です。
通常、国家資格を必要とする仕事は、一般的な仕事よりも給料が高い傾向があるのですが、歯科衛生士の給料はどのくらいでしょうか?
厚生労働省から発表されている「令和2年賃金構造基本統計調査の変更に伴う遡及集計について」の内容を見ると、勤務するクリニック等医療機関の規模にもよりますが、令和元年における労働者数10人以上のクリニック等医療機関に勤務する歯科衛生士の年収は平均で371.4万円となっています。
なお、勤務する医療機関の規模が大きい場合にはもっと高く、労働者数が1,000人以上の場合には、444.2万円ほどに上がります。
国税庁が発表した「民間給与実態統計調査」によれば、令和元年の平均給与(年収)は436.4万円であることを考慮すると、勤務先の規模が小さい場合には平均給与を下回るものの、大きい場合には若干上回ることが分かります。
月給で見ると、労働者数10人以上のクリニック等の場合、平均は26.9万円です。
また、賞与の平均は47.6万円となっています。
歯科衛生士は患者さんと相対して治療を行う技術職であり、営業職でもあるといえます。当然お給与は治療者としての技能の他に患者さんの不安に応えられるだけの知識と経験、接遇態度、そしてなにより笑顔が求められると言えると私は考えています。
給与に影響する資格とは?
歯科衛生士として働く際に、給与が増える要素として、歯科に係る資格と、それ以外の資格をお持ちの場合は病院によって評価が変わる場合があります。
例えば、歯科衛生士は若年の方(小児)からご高齢の方まですべての年齢層を担当します。したがって
経験年数とキャリア、そしてその病院の患者年齢層にもよりますが、小児歯科を重視している病院であれば、保育士免許
高齢者歯科・訪問診療を重視している病院であれば介護福祉士の資格があるとより優遇されるでしょう。
そしてもう一つ、あまり知られてはいませんが、医師・歯科医師に専門医があるのと同じように
衛生士にも専門衛生士という学会認定の資格があります。
◎日本歯周病学会認定歯科衛生士
(日本歯周病学会)
5年以上の実務経験や複数の症例提出が必要など、認定の難易度はかなり高めで、医院側の協力と自身の努力が必要ですがそれだけに取得する過程で多くの知識や技術を得られるでしょう。
◎ホワイトニングコーディネーター
(日本歯科審美学会)
最近では結婚式や就職活動前のお手入れとしても行われるようになり、より身近になったホワイトニング。扱う医院も増えており、スキルを生かせる場が広がっています。
ホワイトニングは自費診療であり、衛生士と歯科医師のみが加療を認められている独占的行為でもあります。
◎日本小児歯科学会認定歯科衛生士
(日本小児歯科学会)
小児治療を専門に行う歯科医院や大学病院で認定を受ける事が出来る資格です。小児は成人と比べて、治療難易度が極めて高く、配慮しないといけない点が多々あるため
日々の診療で得た経験を更にブラッシュアップして、高いレベルの治療・予防処置に繋げる事ができる資格と言えます
◎日本成人矯正歯科学会認定矯正歯科衛生士
(日本成人矯正歯科学会)
矯正治療を専門に行う歯科医院や大学病院で認定を受ける事ができる資格です。矯正治療では一般歯科治療とは全く異なる視点での衛生士の活躍のフィールドがあります。
◎インプラント専門歯科衛生士
(日本口腔インプラント学会)
◎日本歯科審美学会歯科衛生認定士
(日本歯科審美学会)
◎日本口腔衛生学会認定歯科衛生士
(日本口腔衛生学会)
また、学会の資格ではない民間資格の一種になりますが、衛生士業務の知識・技能の強化として利用することできる資格もあります。
◎臨床歯科麻酔認定歯科衛生士
(日本歯科医学振興機構)
一定のキャリアを積んだ衛生士であれば、注射器で局所麻酔を行う事や、採血処置を行える点はあまり知られていません。これらの技能・知識は衛生士の専門学校では習得できない技能の
一つであるため、その技能と知識の認定を受けるための資格となります
◎トリートメントコーディネイター
(JADTC)日本歯科TC協会
歯科衛生士だけでなく、歯科助手も取得が可能な資格です。治療説明等のサポート業務や、医院経営の為の知識といったやはり専門学校では習得できないより実践的な技能・知識の習得を目的とした資格となります。
まとめ
歯科衛生士は国家資格に合格する必要がある仕事なので、給料も他の仕事より多いと思っている人もいるでしょう。
しかし、実際には全体の平均年収よりも低いケースもあり、都道府県や事業規模、年齢によっても変わります。
一方で、経験を積むとともに、技能に直結する専門資格や認定を受けた場合、それが勤務先のニーズと合致する場合は
より高いキャリアアップを形成することができる点は、一般のサラリーマンとなんら変わりが無いともいえると思います。
衛生士さんの需要は大変高く、新卒・既卒に至るまで幅広い求人があります。
歯科医院も近年、独自色を強く打ち出した運営をしている病院が多く、医院のニーズが求人にもより反映されやすいと言えます。
本日のブログが衛生士の方、衛生士を目指す方の参考となれば幸いです。
町田市で歯医者さんをお探しの際には、是非、町田ごうデンタルクリニックにお問い合わせ下さい。
当クリニックは、最大限に歯の神経を残す治療を行っております。
抜歯を検討する前に、先ずはご相談下さい。
スタッフ一同、お待ちしております。