日本人の約8割は、生涯で一度は歯周病にかかるか、予備軍になるといわれています。

通常、歯周病になった場合には歯科医院で治療を受けますが、中には自分で治そうと考える人もいるでしょう。

しかし、歯周病は自分で予防はできても、治療はできません。

自宅ではどのような予防ができるのか、解説します。

なぜ、自宅ではできないのか？

歯周病は自宅でも治療できると思っている人もいるかもしれません。

しかし、歯周病は歯周病菌による細菌感染症であり、細菌を除去する必要があります。

そのため、自然に治ることはありません。

市販されている歯磨き粉などのオーラルグッズを使用して治ったという人もいるでしょう。

確かに歯茎の腫れや出血が自然と治まることもあります。

しかし、この場合は一時的に症状が治まっているだけで、時間が経てばまた症状が出て、時間とともに悪化していくのです。

一度歯周病になると、歯科医院で専門の治療を受けなければ治りません。

自宅で治療できない一番の原因は、歯周病菌が歯垢や歯石の中にいることにあります。

歯周病菌が増殖する原因となる歯垢や歯石は、中にいる細菌には殺菌効果などが通じません。

自宅でブラッシングをしても完全に除去するのは不可能です。

特に、歯周ポケットの中に溜まっている汚れは自分で除去しようとしてもできないため、歯科医院でクリーニングしてもらう必要があります。

自宅でできる予防方法

前述したとおり、一度歯周病になる歯科医院で治療を受けるしかありません。

しかし、歯周病になる前に予防することはできます。

予防のためには、何をしたらいいのでしょうか？

予防のために大切なのが、日常のブラッシングを丁寧に行うことです。

ブラッシングでプラークを除去できれば、歯周病菌が増える原因を除去できます。

歯垢の元となる磨き残しがないように注意してください。

また、ブラッシングでは落としきれない汚れを除去するためにも、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使用して汚れを落としましょう。

ほかにも、免疫力アップのため、規則正しい生活や適度なストレス発散も大切です。

免疫力が高ければ細菌に感染する可能性も少なくなります。

まとめ

歯周病は自宅で行うケアで治ると思っている人もいるでしょう。

しかし、一度かかると自宅では治療できません。

できるのは、かからないように予防することだけです。

歯周病になった場合は、歯科医院で原因のプラークやバイオフィルム、歯石などをしっかりと除去してもらいましょう。

また、普段からしっかりと口内のケアを行い、歯周病の原因を除去してください。

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