子どものうちから歯列矯正を始めることは多いのですが、まだすべての歯が永久歯に生えかわっていない状態で矯正治療をすることに意味があるのか、と思う人もいるかもしれません。

実は、子どものうちから矯正治療を始めた方がいい点もあるのです。

子どもの頃に矯正治療を始めるメリットについて、解説します。

子どもに行う歯列矯正

歯列矯正には、年齢制限がありません。

歯が生えそろっていれば、いつでも始めることができます。

永久歯が生え揃うまでの6歳から15歳頃までに矯正治療を行うケースを、一般的に小児矯正といいます。

歯並びの良しあしは、見た目の問題だけだと思っている人も少なくありません。

しかし、実際に口内環境や全身の発達、健康状態にも影響するため、放置していると虫歯や歯周病のリスクが高まってしまうのです。

子どもの頃から矯正治療を始めるのは、少しでも子どもの成長に悪影響を及ぼさないようにするためです。

早い段階で歯列矯正をした方が、悪影響も少なくなります。

子どものうちに矯正治療をするメリット

矯正治療を子どものうちから行うメリットとして、顎の骨を動かしやすいという点が挙げられます。

成長期を過ぎると、顎の骨は動かすのが難しくなります。

しかし、子どもの頃であればまだ成長中なので、比較的動かしやすいのです。

顎の骨を動かすことで、顎の大きさやバランスなどもコントロールしながら歯並びを矯正できます。

子どもの頃に顎の大きさやバランスを整えることで、噛み合わせなどもしっかりと合った状態で成長できるのです。

歯並びが悪い場合の弊害として、歯垢や食べかすが溜まりやすくなることが挙げられます。

歯に隙間が多くなるため、歯間に歯垢や食べかすが溜まってしまうのです。

歯磨きで落としきれないこともあり、虫歯や歯周病の原因になります。

矯正治療を行うと、歯並びが整い歯の隙間が少なくなるため、歯磨きで汚れや歯垢を落としやすくなります。

歯をしっかり磨くことができるようになり、歯を清潔に保てるのです。

また、矯正治療を行うことによって、噛み合わせも良くなります。

歯並びが悪いと、しっかり噛んだつもりでも隙間が多くなり、噛み切れないことがあるのです。

さらに、歯列矯正は、集中力を高めることにもつながります。

噛み合わせが良くなると、噛んだ時、脳に刺激が伝わりやすくなるため、脳が活性化して集中力が高まるのです。

落ち着いて物事に取り組むことができるようになり、勉強にも集中できるようになるでしょう。

以上の理由から、できるだけ子どものうちに矯正治療を行ったほうがいいのです。

歯列矯正によって歯並びを整えることで、口腔内や体全体の健康を保つことができます。

その結果、健康なまま過ごすことができるため、生涯の医療費も軽減されるでしょう。

歯周病や虫歯などの口腔内の健康だけではなく、全体的な病気の予防にもなるのです。

まとめ

矯正治療を小さいうちから始めると、子どもの負担になると思うかもしれません。

しかし、子どものうちに始めると、さまざまなメリットがあるのです。

特に、顎の骨は大人になると動かせなくなるため、動かしたいのであれば、子どものうちに矯正治療を始めなくてはならないのです。

虫歯や歯周病の予防にもなるため、なるべく早く矯正治療を始めることをおすすめします。

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