歯並びを整える矯正治療には、長い時間がかかります。

治療期間が長いため、中には治療の途中で引っ越しなどをしなければならず、その結果、通えなくなってしまうケースもあるでしょう。

矯正治療は、途中でやめることができるのでしょうか？

中断した場合の影響について、解説します。

矯正治療を中断するとどうなる？

歯列矯正は、少なからず痛みが生じます。

また、引っ越しなどで歯科医院に通えなくなる人もいるでしょう。

矯正治療を中断した場合には、何らかの悪影響があるのでしょうか？

当然ながら、矯正治療は中断せずに最後まで続けることが望ましいといえます。

しかし、やむを得ず中断したいという人もいます。

中断すると、中断するまでに受けていた治療が無駄になってしまうかもしれません。

途中で引っ越しをする可能性があるなど、中断する可能性が分かっている場合は、治療前の説明をよく聞いて、中断したときは何があるのかを確認しておきましょう。

もし、中断した場合の扱いに不満がある場合は、中断の可能性が無くなるまで待つか、別の歯科医院で矯正治療を受けた方がいいかもしれません。

また、中断すると歯は元の場所に戻ろうと、後戻りをはじめます。

しばらくすると、矯正治療を受ける前の状態に戻ってしまうでしょう。

最悪の場合は、元の状態より悪化することも考えられます。

治療の再開は可能？

矯正治療を中断してから、再開したいという人もいるでしょう。

しかし、中断していた期間に応じて、歯は後戻りをしています。

前に中断した状態から再開する、ということはできないのです。

また、一度中断すると歯の状態も変わるため、最初の予定通りに矯正できるとは限りません。

後戻りした分も考慮して再び治療をしなければならないため、治療費は余分にかかります。

以上のとおり、治療を中断してしまうと、多くのリスクが生じてしまうのです。

治療を中断するときは、勝手にやめずに一度歯科医院に相談してみましょう。

可能な限り、現状をキープできるよう配慮してくれます。

また、引っ越しで通うことができなくなる場合には、引っ越し先の歯科医院を紹介してもらえるかもしれません。

引っ越しする場合にも、一度相談してみましょう。

まとめ

矯正治療を始めた場合、できるだけ最後まで続けましょう。

中断すると、今までの治療は無駄になってしまい、かえって悪化することもあり得ます。

一度中断した治療は、再開できるとも限りません。

やむを得ない事情で中断する場合には、後日再開することを歯科医に話して、現状をキープできるようにしましょう。

また、引っ越しのために中断する場合は、引っ越し先の歯科医院を紹介してもらえないか相談してみてください。