【町田の歯医者】歯髄保存療法②直接覆髄法
- 2025年2月13日
- 虫歯治療
虫歯が悪化して、神経がある歯髄まで感染が進んでしまった場合には、神経を歯髄ごと除去しなくてはならないケースもあるでしょう。
しかし、神経まで進んでいなければ、神経を残しておく歯髄保存療法が可能な場合もあります。
歯髄保存療法の1つである、直接覆髄法について解説します。
直接覆髄法とは?
直接覆髄法は、神経が露出しているときに薬剤で覆って神経を守ることができる治療です。
深い虫歯であっても神経を残せるケースがあるのです。
直接覆髄法で神経を保護する薬剤にはいくつかの種類がありますが、近年では特にMTAセメントを利用することが増えています。
MTAセメントは、硬化する途中で殺菌作用があり、さらに歯から流出したカルシウムを補う働きもあるという優れものです。
従来はカルシウム製剤が用いられていましたが、MTAセメントの方が硬化した後に崩壊しづらいため、長期的にみると優れた素材といえます。
直接覆髄法のメリットやデメリットは?
虫歯の治療で直接覆髄法を行う場合、歯髄を除去する抜髄や根管内を清掃する根管治療と比較すると、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
まず挙げられるのは、歯を削る量が少なくて済むという点です。
通常の治療では、虫歯の部分を削る際に、大きな範囲で削る必要があります。
虫歯に感染していない部分も含めて削らなければならないため、歯が受けるダメージは大きくなりがちです。
しかし、直接覆髄法であれば削る量を可能な限り少なくすることが可能であるため、歯の健康を最大限守ることができるでしょう。
また、歯が短命化しにくいこともメリットの1つです。
神経を抜いた歯は、削る量が増えたり修復物に影響を受けたりすることで、折れやすくなってしまうため、神経が残っている歯と比べて寿命が明らかに短くなってしまいます。
直接覆髄法の場合、神経の近くまで虫歯に感染していても、神経自体に感染していなければ保護して保存することが可能です。
その分、歯が短命化せず、自分の歯を長く使うことができます。
一方、デメリットとしてまず挙げられるのは、治療後に神経近くの治療をしたり薬を入れたりすることで染みてしまうことがある、という点です。
また、MTAセメントを利用する場合は自費診療になってしまうため、治療費が高額になることもデメリットといえるでしょう。
さらに、どこの歯科医院でも行えるわけではない、という点もデメリットの1つです。
歯科医院によっては、直接覆髄法を行っていないところがあります。
また、MTAセメントを取り扱っていないところもあるので、事前に確認が必要です。
なお、直接覆髄法に適応しないケースがあることに留意してください。
虫歯が持続的に痛んでいる場合は神経に感染して炎症が起こっているため、神経を除去する必要があります。
すでに細菌感染で神経が死んでしまっている場合には再生することがないため、神経を除去するしかありません。
まとめ
直接覆髄法は、露髄している歯の神経を薬剤で覆うことで保護して神経を守るという治療で、薬剤には主にMTAセメントが用いられます。
神経を抜くと歯の寿命が短くなってしまうため、神経を保存することができれば歯の寿命は短くなりにくいでしょう。
削る量を最小限にとどめられるというメリットがある一方、MTAセメントを使用する場合は自費診療になるなどのデメリットもあります。
当クリニックは、最大限に歯の神経を残し、ご自身の歯を守る治療を行っております。
抜歯を検討する前に、先ずはご相談下さい。
町田市で歯医者さんをお探しの際には、是非、町田ごうデンタルクリニックにお問い合わせ下さい。