【町田の歯医者】歯周病は服用薬だけで治すことができるのか解説します
- 2024年2月13日
- 歯周病治療
歯周病は、歯周病菌によってかかる細菌感染症の一種です。
細菌感染症の多くは抗生物質の服用により治せるため、近年は服用薬で歯周病の治療に取り組むケースも増えています。
しかし、抗生物質を服用することで本当に歯周病菌は治るのでしょうか?
その効果について、解説します。
抗生物質は歯周病菌に効果がある?
感染症には、細菌感染とウイルス感染があります。
細菌は1つの細胞で成り立っている単細胞生物で、自己複製をして増殖します。
一方、ウイルスは細菌の50分の1ほどのサイズで、自分では細胞を持たず他の細胞に入って生きています。
歯周病の原因となる歯周病菌は、細菌の一種です。
抗生物質は細菌にだけ効果があり、ウイルスには効果がありません。
ゆえに、細菌の一種である歯周病菌にも効果があるのではないか、と期待がかかるのも無理はないでしょう。
しかし、現在のところ、抗生物質だけで歯周病を治療するのは不可能です。
理由は、細菌を覆うバイオフィルムにより抗生物質が直接届かないことにあります。
抗生物質だけで治療するには、1日3回、500錠ずつ飲む必要があると言われているため、実質的には無理といえるのです。
なぜ、歯周病は薬で治すことができないのか
歯周病は、歯周病菌が増殖する原因となるプラークがあると発症します。
しかし、間接的な原因となるものはもっと多く、例えば免疫力も発症に大きく影響するファクターです。
歯周病は口腔内の歯周病菌が増殖すると発症する可能性が高まりますが、免疫力が高ければなかなか発症しません。
ストレスを溜めず、規則正しい睡眠やバランスのいい食事などを心がけて、免疫力を高めましょう。
なお、歯周病菌と呼ばれてはいるものの、それはひとつの細菌を指したものではありません。
歯周病の原因菌は複数あるため、単純に薬では治療できないのです。
治療するには、プラークを除去して歯周病菌の巣を無くしたうえで、現在残っている歯周病菌を根絶するしかありません。
根本的に治療するには、まずは正しいブラッシングが大切です。
方法を歯科医院で指導してもらい、日々の歯磨きで実践してよく歯垢を落としてください。
加えて、歯科医院で定期的なクリーニングを受け、歯周ポケットの中の歯垢や歯石なども丁寧に除去することが大切です。
まとめ
歯周病の治療には長い時間がかかります。
薬で治療できれば非常に楽ですが、現状は無理といわざるをえません。
しかし、歯周病菌の増殖を抑制する効果はあります。
歯周病菌を治すには、プラークを除去して歯周病菌を根絶することが大切です。
そして、自分でも予防できるように正しいブラッシング方法を学び、歯科医院で定期的にクリーニングを受けましょう。
町田市で歯医者さんをお探しの際には、是非、町田ごうデンタルクリニックにお問い合わせ下さい。
当クリニックは、最大限に歯の神経を残す治療を行っております。
抜歯を検討する前に、先ずはご相談下さい。
スタッフ一同、お待ちしております。