【町田の歯医者】口臭の原因①舌苔
- 2025年1月14日
- 口腔外科
舌をじっくりと見る機会はあまりありません。
しかし、何かの機会に見て、表面が白くなっていることに気づき、違和感を覚えるケースがあります。
白くなる原因としてよくみられるのが舌苔です。
放置していると舌に積み重なり、口の中のトラブルの原因にもなります。
今回は、舌苔がどのようなものか解説します。
舌が白くなってしまうのはなぜ?
歯磨きのときなどにふと舌を見ると、舌に白いものが付着していることがあります。
この白いものは舌苔という、細菌が集まってできた塊です。
食べかすや細菌、唾液などが舌に付着して苔のようになっています。
歯に付着するプラークに似たもので、溜まりすぎた場合には体調不良の原因になる恐れもあるため、注意が必要です。
舌が白くなったときのリスクは?
白い塊が増殖して舌が真っ白になった場合、どのようなリスクが生じるのでしょうか?
まず挙げられるのが口臭です。
舌苔は口臭の原因の多くを占めているといわれていますが、特に嫌気性菌が潜んでいると口臭が起こりやすいといわれています。
嫌気性菌とは酸素がなくても生きていける細菌のことです。
舌に溜まったたんぱく質を分解して不快な臭いを発生させ、口臭の原因になります。
また、虫歯や歯周病の原因菌も集まっている細菌に含まれているため、虫歯や歯周病の原因にもなってしまいます。
舌に付着した細菌が唾液によって歯垢や歯周ポケットに供給されることが1975年に提唱され、舌を清掃することで歯垢が減少したといわれているのです。
丁寧に歯を磨いても、細菌が舌に残っていれば歯磨き中に歯に移ってしまうケースもあります。
また、唾液や食べ物とともに細菌が誤って気管に入り、肺に炎症を起こすケースもあるのです。
誤嚥は加齢や病気で飲み込む力が弱くなると起こるものですが、舌苔が舌の根元まで広がっているときに食べかすが気管に入ると、細菌も一緒に侵入するリスクが高くなります。
このときに、むせたり咳き込んだりして異物を吐き出すことができれば問題ありませんが、吐き出せなければ肺に到達して炎症を起こすでしょう。
また、舌の表面が全体的に白く覆われると味の刺激を受容する細胞が見えなくなり、味覚障害の原因になることもあります。
まとめ
舌を見たときに白くなっているのは、舌に付着する細菌の塊である舌苔が溜まっていることが原因です。
舌苔は細菌の塊であり、口臭の原因となる細菌に加え、虫歯や歯周病の原因菌も含まれているため、虫歯や歯周病になるリスクも高くなります。
舌苔がつかないようにするには、舌を磨く習慣をつけましょう。
また、口内の乾燥防止のために、歯磨きの際は水分をしっかりと補給し、口呼吸を改善してストレスをためないよう注意してください。
当クリニックは、最大限に歯の神経を残し、ご自身の歯を守る治療を行っております。
抜歯を検討する前に、先ずはご相談下さい。
町田市で歯医者さんをお探しの際には、是非、町田ごうデンタルクリニックにお問い合わせ下さい。