インプラントは、歯を失った人に人気のある治療方法です。

実は、矯正治療にもインプラント矯正という方法があるのです。

矯正に使われるインプラントは、通常のインプラント治療とは大きく異なります。

インプラント矯正がどのようなものか、解説します。

インプラント矯正とは？

インプラント治療とは、通常の場合、歯を失った時に代わりとなる人工の歯を埋入する、という治療方法です。

対するインプラント矯正は、失われた歯を補うのではなく、歯並びを整えることを目的とした矯正治療の一種です。

インプラント矯正には、スクリュータイプとプレートタイプの2種類があります。

スクリュータイプはねじを用いるインプラントであり、歯をあまり大きく動かさないケースで用いる方法です。

一方、プレートタイプは、穴が開いているところに複数のねじを埋入して歯を全体的に動かし、矯正していきます。

2、3本のねじを埋め込むため、スクリュータイプの2倍ほどの力まで耐えることが可能です。

インプラント矯正は、麻酔をかけてドライバーで埋め込んでいきます。

骨が硬い場合には、ドリルで穴を開けることもあります。

痛いのではないかと心配するかもしれませんが、実際にはそれほど痛みがありません。

インプラント矯正のメリットとデメリット

インプラント矯正には、他の矯正治療の方法と比べてどのような違いがあるのでしょうか？

そのメリットとデメリットについて解説します。

メリットとしてまず挙げられるのは、しっかりと固定できるという点です。

インプラント矯正は固定箇所を自由に選ぶことができるため、前歯なら前歯だけとピンポイントで矯正できます。

また、従来の矯正治療と比べて治療期間を短縮できる点もメリットです。

これまでの矯正治療の場合、段階を分けなくてはいけないこともあったのですが、インプラント矯正は歯をまとめて動かすことができるケースが多いため、分ける必要はありません。

また、従来の治療では奥歯を後ろへと動かすことが難しく、スペースが不足している場合は小臼歯を抜歯する必要がありました。

しかし、インプラント矯正の場合は奥歯の奥にまで歯を動かすことができるため、スペースを確保しやすく、抜歯の必要もありません。

一方、デメリットとして、外れてしまうことがある、という点が挙げられます。

また、16歳未満は骨が未発達なため、インプラント矯正はできません。

したがって、子どもの矯正には使えない、という点に留意する必要があります。

まとめ

インプラント矯正とは、矯正治療の一種です。

インプラント矯正にはいくつかのメリット・デメリットがあるので、まずは具体的なメリットやデメリットを把握してから適切な治療方法を選びましょう。

歯茎にねじを埋め込むということで痛みを心配する人もいるでしょう。

しかし、インプラント矯正は麻酔をかけてから埋入するため、痛みもほとんどありません。

そのため、痛みが不安な人でも安心して治療を受けることができます。

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