【町田の歯医者】か強診と口管強の違いについて
- 2025年4月3日
- 歯科コラム
平成28年の診療報酬改定において「か強診」という制度が始まり、令和6年の診療報酬改定では「口管強」という制度が発表されたことをご存じでしょうか?
口管強は今までのか強診に代わる制度ということで、か強診が廃止になるのではないかと不安になる人もいるかもしれません。
か強診と口管強にはどのような違いがあるのでしょうか?
主な違いについて解説します。
「か強診」とは?
「か強診」とは「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」の略です。
名称だけ聞いてもピンとこない人もいるかもしれませんが、具体的にどのようなものでしょうか?
か強診という制度は、平成28年の診療報酬改定の際に新設された制度であり、要件を満たしていなければ認可を受けることができません。
か強診に認可されるためには、例えば、歯科医師と歯科衛生士を常勤で最低1名ずつ置く必要があります。
また、訪問歯科診療などの継続的な実績があることも必要です。
さらに、診療情報提供料などの算出も一定回数必要で、定められている研修を歯科医師などが受けている必要もあります。
緊急時に連携ができ、感染防止などに必要とされる設備があること、AEDなどの装置が用意されていることなども必要な要件です。
このように、さまざまな要件が定められていますが、これらを満たしていると厚生労働省が認可しなければ、か強診の認定医院にはなれないのです。
口管強とか強診の差とは?
では、口管強になった場合はか強診と何か変わるのでしょうか?
実は、要件についていくつかの違いがあるのです。
か強診と口管強を比較した場合、今までの要件と今後求められる要件には、変更がない点もあります。
しかし、追加された点や、今までとは異なっている点もあり、注意が必要です。
変更点としてまず挙げられるのが、口腔機能の管理に関して一定以上の回数の算定を行っていることです。
このことは、変更点の中でも最も重要といわれています。
この変更により、高齢者の口腔機能低下のフォローと、小児の口腔機能の発達不全をサポートするということが明確になりました。
算定項目の名称については、新設される処置料などに関するものも多いため、気になる場合は一度調べてみるといいでしょう。
また、今までは訪問診療が一定回数必要でしたが、新たな制度では必須条件ではなくなり、他の要件を満たせばいいことになったのも、大きな変更点です。
訪問診療が5回に満たなくても、訪問診療ができる体制が整っていれば要件を満たせるようになったのです。
今まで、患者やケアマネージャーからの診療依頼がなかったために要件を満たせなかった歯科医院も、口管強への変更によってクリアできるようになったため、認定されるハードルも低くなりました。
また、歯科における重症化の予防や口腔機能管理の最新の知識を得るべく、研修や講習会を受講する必要があります。
まとめ
今までか強診という制度がありましたが、今後は口管強という制度に代わっていくということで不安に思う人もいるでしょう。
しかし、実際には主に名称が変更となっただけで、施設基準などの要件についても大筋では変わりません。
一部の要件が変更され、今までよりも緩やかになった点もあります。
また、研修や講習会などの参加も義務付けられたため、最新の知識も得やすくなり、より安心して歯科治療が受けられるでしょう。
当クリニックは、最大限に歯の神経を残し、ご自身の歯を守る治療を行っております。
抜歯を検討する前に、先ずはご相談下さい。
町田市で歯医者さんをお探しの際には、是非、町田ごうデンタルクリニックにお問い合わせ下さい。