【町田で根管治療】リバスキュラゼーションについて
- 2023年9月16日
- 根管治療
一般的に、根管治療は歯の神経、歯髄に虫歯の原因菌が感染した時に行います。
歯髄が死んでしまうと歯の成長は止まりますが、歯根が未完成の状態の歯であれば、リバスキュラゼーションという治療を行うことで、歯根の成長を促すことがあります。
リバスキュラゼーションがどのような治療なのか、解説します。
歯の成長が止まると歯根が未完成になる
歯の構造は、一番外側のエナメル質と内側の象牙質、さらに象牙質に守られた歯髄という3層になっています。
歯髄は歯の神経や血管などが集まっているところで、歯髄を除去した歯は失活歯となり、まだ成長途中の歯であっても成長しなくなってしまいます。
しかし、歯の中にはまだ歯根が出来上がっていないものもあります。
歯が口内に生えてきた時、歯根は未完成の状態で、生えてからさらに成長していきます。
しかし、歯髄を除去する抜髄を行った場合には成長が止まってしまうのです。
なぜなら、成長に必要な栄養などは歯髄に含まれる血管を通って運ばれてくるからです。
歯の成長過程で歯髄が死んでしまう原因としては、虫歯や外傷、中心結節の破折などがあります。
リバスキュラゼーションとは?
歯根が未完成の状態で歯髄が死んでしまうと、根管壁が薄い状態のままになるため、将来的に破折してしまうリスクが高まります。
また、根尖が開いていることがあり、根管充填ができなくなるかもしれません。
歯根が未完成の場合は、リバスキュラゼーションという治療を試みることがあります。
リバスキュラゼーションとは歯髄の再生療法のことです。
一度死んでしまった歯髄に根尖孔から毛細血管を増殖させて、歯髄組織由来の細胞を再生着させる治癒のメカニズムを、パルプ・リバスクラリゼーションといいます。
組織が新生すると、歯髄の神経を判断する電気歯髄診断を行った時に正の応答を示すようになり、いずれ急激に石灰化を起こします。
石灰化によって歯髄腔が閉塞するというのが、最終的に目指す治癒像となります。
リバスキュラゼーションを受けることで、未完成だった歯根を完成させることができるでしょう。
ただし、患者の年齢が若いことや壊死した歯髄であること、血餅を作ること等いくつかの必要条件があるので、注意してください。
まとめ
子どもの歯など、まだ歯根が完成していない状態で虫歯などにより歯髄が死んでしまうと、歯の成長が止まって歯根も完成しなくなります。
歯根を完成させるには、歯髄を再生させる必要があるでしょう。
歯髄を再生させる治療を、リバスキュラゼーションといいます。
リバスキュラゼーションは、患者が若いことなどいくつかの推奨条件があるのですが、可能な場合は歯の神経を保存できるでしょう。
町田市で歯医者さんをお探しの際には、是非、町田ごうデンタルクリニックにお問い合わせ下さい。
当クリニックは、最大限に歯の神経を残す治療を行っております。
抜歯を検討する前に、先ずはご相談下さい。
スタッフ一同、お待ちしております。