【町田で根管治療】アペキシフィケーションについて
- 2023年9月17日
- 根管治療
根管治療は、歯根部分の内部を治療することで、抜歯せずに虫歯を治す治療です。
根管治療において、アペキシフィケーションという治療がありますが、具体的にどのような治療なのかは知らない人が多いでしょう。
アペキシフィケーションとは、どのような治療でしょうか?
アペキシフィケーションについて、解説します。
アペキシフィケーションとは?
アペキシフィケーションは、根尖閉塞術や根尖形成促進法と呼ばれる治療です。
歯髄が炎症を起こしたり壊死したりしている歯根未完成歯や歯根に外部吸収の疑いがある歯に行う治療方法で、薬剤を貼付して完成していない根管を閉塞、もしくは歯根の完成を促します。
根幹部で感染している組織や細菌を除去したうえで、薬剤を歯髄面に充填してから、根管を閉鎖します。
アペキシフィケーションはとは、本来は治療によって生じる治癒機転のことを指しているのです。
歯は、口の中に生えてきた時点では歯根がまだ完成していない状態で、萌出後も歯根は形成されていきます。
しかし、途中で炎症を起こして歯髄が失われると、歯根の形成がストップしてしまいます。
一部だけなら、炎症を起こした箇所だけ除去して歯髄を残すことで、歯根の形成を続けることができます。
これがアペキソゲネシスという治療法です。
しかし、全体に炎症が起こっていると歯根の形成には期待できないため、根尖孔を周囲の硬組織で閉鎖するしかなくなるのです。
この硬組織(カルシウム)の誘導を人為的に行い、根尖を閉鎖することで細菌の繁殖空間を減らし、根管治療の成功率を高める治療が
アペキシフィケーションなのです。
使用される薬剤
根管の清掃が終了したら、根管に薬剤を充填したうえで根尖を閉鎖します。
根尖の閉鎖を図るには薬剤によるカルシウムの誘導が必要で、これを担うのが水酸化カルシウム製剤です。
保険適用の水酸化カルシウム製剤は薬剤の持続性に難点があるため、一時的な薬剤貼付には有効ですが、
最終的・治療完了を目的とした根管充填の際には薬効に長期持続性のあるMTAセメントを使用します。
MTAはミネラル三酸化物で、根管治療や歯髄温存療法において非常に重要な薬剤です。
まとめ
アペキシフィケーションとは、歯根未完成歯や歯根が外部吸収をしている疑いがある歯を対象として行われる、根管治療の一種です。
歯髄が炎症を起こした場合に、未完成の根管を閉鎖するか歯根の成長を促し、根管を塞ぐ治療であり、特にすべての歯髄が炎症を起こした場合に行われます。
水酸化カルシウムとCMCPや生理食塩水を混合した薬剤を使用して、根管に充填するのですが、MTAなどが用いられることもあります。
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スタッフ一同、お待ちしております。