【町田で小児矯正】床矯正という小児矯正の矯正装置について解説します
- 2023年8月21日
- 矯正治療
矯正治療で使用する矯正装置の多くは、歯を動かして歯並びを整えます。
しかし、矯正装置の一種である床矯正は、歯列を整えることを目的としていません。
では、床矯正は何を矯正するために装着しているのでしょうか?
床矯正の働きや、メリット・デメリットなどを解説します。
床矯正とは?
矯正治療というと、歯に金属のブラケットという板を装着してワイヤーで押さえ、歯を押し込むようにして動かすことが多いでしょう。
しかし、矯正治療は単純に歯を動かすだけでいい、というわけではないのです。
顎の大きさと歯の大きさが合わなければ、歯を動かしても入る場所がありません。
その結果、歯が重なったり斜めになったりして生える恐れがあります。
歯が真っすぐ生えるようにするため、抜歯をしてスペースを作る必要があるかもしれません。
しかし、永久歯は一度抜いてしまえば、もう生えることはありません。
抜歯を回避するべく、顎の骨を広げてスペースを作るために行うのが、床矯正です。
床矯正は、歯並び全体を外側に押しやって歯列を広げ、歯が並ぶスペースを作り出す矯正治療です。
細かい調整はできないので、歯並びが乱れている場合はスペースを作った上で、別の矯正装置を使用して歯列を整えることとなります。
床矯正は、基本的に子どもだけが対象であり、その中でも顎の骨が成長しきっていない12歳までに行う治療です。
ただし、状態によってはできないこともあるので、最初にきちんと確認しておきましょう。
床矯正のメリットとデメリット
床矯正を受けるメリットとしては、まず自分で取り外しができるという点が挙げられます。
食事の時など、邪魔になるようなら外して食事をすることができます。
もちろん、自分でつけ直すこともできます。
矯正治療は痛いものだと思っている人もいますが、床矯正の場合はあまり痛みがありません。
一般的な矯正治療では、歯に強い力をかけて移動させていきますが、床矯正はゆっくりと弱い力で移動させていくため、痛みも少ないのです。
一方、デメリットとしては、床矯正装置が大きく形状も複雑なので、装着していると発音がしづらくなり、異物感が強いという点があります。
外したままでは矯正が進まないため、子どもを説得して装着させなければいけません。
床矯正を装着したときの違和感は、総入れ歯を装着したときと同程度です。
最初のうちは、子どもは違和感があって嫌がるかもしれませんが、装着を繰り返すうちに次第に慣れてきます。
そのため、慣れるまで根気強く装着させることが大切です。
まとめ
歯の矯正治療をしても、歯がきちんと並ぶスペースがなければ、キレイな歯列にはなりません。
抜歯をせずにスペースを確保したい時、床矯正を行って歯列を広げ、歯が並ぶように調整します。
床矯正は、自分で取り外すことができるので、食事や歯磨きの時は外すようにすれば、快適に過ごすことができるでしょう。
しかし、外したままにしていると、矯正治療が進みません。
外したら、なるべく早く装着し直すようにしてください。
町田市で歯医者さんをお探しの際には、是非、町田ごうデンタルクリニックにお問い合わせ下さい。
当クリニックは、最大限に歯の神経を残す治療を行っております。
抜歯を検討する前に、先ずはご相談下さい。
スタッフ一同、お待ちしております。