ホワイトニングを受けるときにシェードガイドというものを用いることがあります。
シェードガイドは歯の白さの基準となる歯科製品ですが、歯科医院で治療を受けていても見たことがないという人も多いのです。
シェードガイドが具体的にどのようなものか、詳しく解説します。

シェードガイドとは？

シェードガイドとは、歯科治療において、歯の色味を客観的に確認・記録するために使用される色見本のことです。

ホワイトニングや詰め物、被せ物を作る際に、患者さんの歯の色と照らし合わせて人工歯の色を決める基準として使用します。
見本を使用することで、歯の色を正確に把握して人工歯の色が自然な仕上がりになるよう、色味を決定することができるのです。

使用するケースとして、まず挙げられるのがホワイトニングです。
施術を受けたことでどう変化したのかを客観的に評価し、目標の色を決定するために使用します。

また、詰め物や被せ物を作製する際、患者さんの歯の色に合わせた色を選ぶために使用することもあるでしょう。

シェードガイドには歯の色を分類するための色見本が並べられており、一般的には、赤系（A）、黄色系（B）、灰色系（C）、赤灰色系（D）の4種類に分けられています。

歯の色には個人差があるのですが、日本人の平均的な歯の色はA3またはA3.5といわれているため、目安になるでしょう。

シェードガイドの注意点

光の状態や歯の表面の状態などさまざまな要因によって色の見え方が変わることがあるため、使用する際は注意しなければなりません。
歯科医師が、実際の患者さんの歯の色を確認しながら色味について決定する行為を、シェードテイキングといいます。

シェードガイドを使用することで、歯科治療の結果、他の歯と大きく色が異なり、目立ってしまうという事態を防ぐことが可能です。
実際の歯と比較して色の調整ができるため、より自然で美しい仕上がりを目指すことができます。

まとめ

歯科医院では、歯の色を見るためにシェードガイドという色見本のようなものを使用することがあります。
シェードガイドは、歯の色を数値化するためのもので、ホワイトニングで歯をどのくらい白くするか決めるときや、詰め物、被せ物などの色調を決定するときに使用するのです。
実際に歯科医師がシェードガイドと歯の色を比較する行為をシェードテイキングといい、自然な仕上がりになるよう調整することができます。
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