歯を失った際の治療としてブリッジがあり、ブリッジには保険が適用される保険診療と、保険が適用されない自由診療があります。

一般的に、保険診療の場合は金属製のブリッジとなりますが、前歯に限りレジン前装冠ブリッジになります。

レジン前装冠ブリッジの特徴について、解説します。

レジン前装冠Brとは？

歯を失った時、失った部分と両側の支えとなる歯の分だけつながった形状で被せものを製作するブリッジというものがあります。

ブリッジは、たとえば１本の歯を失った場合に、３本分の被せものをつなげて製作することが可能です。

保険診療のブリッジは、通常は被せものと同じく金銀パラジウム合金でできた金属製のものを使用します。

前歯に金属製の被せものは見栄えがあまりにもよくないため、前歯に限っては白い素材のブリッジを保険診療で製作可能です。

白い素材には色々なものがありますが、保険診療で製作できるのはレジン前装冠ブリッジです。

硬質レジン前装冠ブリッジというのは、金属製のブリッジの上にレジンを貼り付けたものです。

レジンは、歯科用のプラスチックです。

一般的な金属のブリッジと同様の強度であり、見た目が白くなるため前歯に装着しても目立ちにくくなります。

レジン前装冠Brの注意点

レジン前装冠ブリッジは、保険が適用されて治療費もあまり高くはならず、見た目も歯に近い白となるため、多くのメリットがあります。

しかし、いくつかの点に注意が必要です。

まずは適用範囲です。

保険が適用されるのは前歯の上下6本ずつ、計12本の範囲に限られます。

奥歯に装着する場合は、保険が適用されず全額自己負担となるので、注意してください。

また、レジンは表面だけで内側は金属であり、金属アレルギーの方は装着できないこともあるため、事前にパッチテストを受けておくことをおすすめします。

レジンはあまり丈夫ではないため、装着している間に破損する可能性があります。

汚れもつきやすく、水分を吸収しやすいため汚れも一緒に吸収してしまい、色が落ちなくなる可能性もあるため、注意が必要です。

時間が経つにつれて変色してしまうことも多く、時間が経つと色味にばらつきが出る可能性もあり得ます。

再び白くするには、ブリッジを交換しなくてはいけません。

レジン前装冠の白さは、歯の色調に合わせて調整することができません。

他の歯の色によっては、かなり不自然にみえてしまうかもしれないので、見た目にこだわりたい場合は自由診療のセラミックブリッジなどを選択した方がいいでしょう。

まとめ

レジン前装冠Brは前歯に使用するブリッジです。

一般的な金銀パラジウム合金製のブリッジの上に白いレジンという歯科用プラスチックを貼り付けたもので、保険診療で装着できるのに、見た目が白く見栄えがいいという特徴があります。

しかし、レジンはあまり丈夫ではなく、水分を吸収しやすく汚れも沈着することが多いという特徴があります。

また、色調の調整などはできないため、注意してください。

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