【八王子の歯医者】先天性欠損とは??
- 2025年6月24日
- 歯科コラム
歯の本数は全員共通しています。
しかし、中には生まれつき本数が少ないという人もいるでしょう。
先天性欠損といい、足りないまま放置してしまうとさまざまなリスクが生じる可能性があるため、注意が必要です。
先天性欠損かどうかを判断する方法や、放置した場合のリスクについて解説します。
先天性欠損とは?
先天性欠損とは、生まれつき歯の本数が不足した状態を指したものです。
通常、永久歯は28本、親知らずを含めると32本生えてきますが、何らかの理由で歯が生成されず、数本足りないことがあります。
先天性欠損の原因は特定できていませんが、遺伝や発育過程の異常、環境的要因などではないかと推測されているのです。
先天性欠損があると歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼす可能性があり、虫歯や歯周病のリスクが高まる恐れがあります。
先天性欠損の発生を防ぐことはできませんが、早期発見と適切な治療が重要であり、歯科医院でレントゲン撮影を行い、先天欠損かどうかを判別することが可能です。
また、欠損歯の本数や位置によって治療法は異なりますが、歯を失ったときと同じくインプラントやブリッジ、矯正治療などが考えられます。
なお、以前は親知らずが生えてこないことも先天性欠損に含まれていましたが、今は生えてこない人が多いため、含まれないことになっているのです。
先天性欠損を放置したときのリスクは?
先天性欠損は防ぎようがないものですが、放置したままだと虫歯や歯周病、審美性に対する影響などさまざまなリスクが生じる可能性があります。
歯が一部欠けた状態で過ごしていると、時間が経つにつれて両側の歯がだんだんと倒れこんできてしまうことがあるのです。
また、噛み合わせの対になる歯がないために、一方の歯が他の歯よりも長くのびてきてしまうかもしれません。
歯並びの悪化につながりやすく、噛み合わせも悪化してしまい食べ物を咀嚼するときに一部の歯にだけ大きな負担がかかるでしょう。
歯に過剰な負担がかかってしまうと、歯周病の原因になることもあるため、噛み合わせには注意しましょう。
歯を全体的に磨くことが難しくなるため、歯に汚れが付着したままになりやすく、虫歯の原因になる可能性があります。
さらに放置すると、顎の骨の成長を妨げることになってしまうでしょう。
その結果、顎や顔の形が変わってしまうかもしれません。
まとめ
歯の一部が生えてこないことを先天性欠損といいます。
以前は親知らずが生えてこないことも先天性欠損に数えていましたが、今は含まれません。
歯の本数が足りないまま放置していると、歯並びや噛み合わせに影響が出る可能性があるため、早期に発見してきちんと治療を受けましょう。
歯の本数が不足しているために噛み合わせが悪いと、歯周病の原因になることもあります。
そうならないよう、噛み合わせの悪化を予防する必要があるため、歯科医師の診察を受けましょう。