【町田駅近くの歯医者】根面う蝕(こんめんうしょく)について
- 2025年12月22日
- 歯科コラム

通常、虫歯は歯茎の上に出ている歯冠部分に感染し、歯を徐々に溶かしていきます。
しかし、本来歯茎の中に隠れている歯根部分の表面に感染し、虫歯になることがあるのです。
これは根面う蝕と呼ばれる虫歯ですが、もしなった場合にはどのように治療するのでしょうか?
今回は、根面う蝕の原因や症状、治療法について解説します。
根面う蝕とは?
根面う蝕とは、加齢や歯周病によって歯茎が下がり、露出した歯の根元部分の表面にできる虫歯のことです。
歯の根はエナメル質に覆われておらず、象牙質でできています。
象牙質はエナメル質よりも軟らかい分、酸に弱く虫歯の進行が速いのが特徴です。
しかし、歯の根元は目立たず、自覚症状が出にくい傾向があります。
加齢や歯周病に伴う歯肉退縮が、根面う蝕の主な原因です。
歯茎が下がったことで露出した歯根にはエナメル質がありません。
そのため、虫歯になりやすいのです。
また、歯根は本来なら歯肉に覆われているはずの場所であることから、露出すると歯ブラシが届きにくい、汚れがつきやすい、唾液の量が減るなどの影響があります。
根面う蝕の予防と対策
根面う蝕を予防するためのポイントとなるのが、歯ブラシの当て方です。
強い力ではなく、軽い力で丁寧に磨くようにしましょう。
また、定期的な健診や専門的なクリーニングを受けて早期発見と治療に努めることも重要です。
歯科医院で高濃度のフッ素を定期的に塗布してもらえば歯質を強化できるため、進行を抑えられます。
初期段階であれば、進行止めの薬を塗布するなどの方法がありますが、進行している場合には、虫歯を削って詰め物を装着しなければなりません。
重症化すると、神経の治療や抜歯が必要になることもあるため、なるべく早い段階で治療しましょう。
根面う蝕は自覚しにくく特に高齢者の方は注意してください。
日頃のケアと定期的な歯科検診をしっかりと受けることが重要です。
まとめ
根面う蝕とは、通常は歯肉に覆われている歯根部分が、歯肉退縮などで露出して虫歯に感染することをいいます。
歯根部分はエナメル質で覆われていないため、虫歯になったときは進行が早く、すぐに悪化する可能性が高いでしょう。
歯磨きの仕方に注意したり、高濃度のフッ素を塗布してもらったりすることなどが予防として有効です。
もしも根面う蝕になった場合には、なるべく早く治療を受けましょう。
町田市で歯医者さんをお探しの際には、是非、町田ごうデンタルクリニックにお問い合わせ下さい。
当クリニックは、最大限に歯の神経を残す治療を行っております。
抜歯を検討する前に、先ずはご相談下さい。
スタッフ一同、お待ちしております。