【八王子の歯医者】非抜歯矯正治療のメリット
- 2025年5月24日
- 歯科コラム
矯正治療は、歯並びを整え、正しい位置に動かすための治療です。
そのため、スペースが不足している場合には歯を抜くこともあります。
しかし、なるべく歯を抜かないよう矯正治療を行う非抜歯矯正治療というものもあり、必ず抜歯をしなければならないというわけではありません。
非抜歯矯正のメリットを解説します。
非抜歯矯正治療のメリット
非抜歯矯正治療は健康な歯を抜歯せず、歯列矯正を行う方法です。
主なメリットとして、精神的な負担が軽減されること、治療期間が短縮される場合があること、歯を抜かないことで後戻りしにくいことなどが挙げられます。
また、抜歯して矯正治療をするより審美的な効果も期待できるという点も、大きなメリットです。
歯を抜かないため、抜歯に対する恐怖心や不安から解放される、ということが、精神的な負担の軽減につながります。
また、抜歯をした後の回復期間が不要になるのも大きな利点です。
通常、抜歯をすると回復期間が必要になり、矯正治療を開始するまで時間がかかってしまいますが、抜歯しなければ必要はありません。
その分、矯正治療を開始するまでの時間を短縮できます.
歯を抜かない非抜歯矯正であれば、矯正後の歯列の安定性が高まるため、後戻りしにくい傾向があるというのもメリットです。
さらに、歯を抜かずに矯正を行うことで、顔の輪郭や口元のシルエットが自然に変化するため、より自然な仕上がりを期待でき、審美的にも優れています。
非抜歯矯正は、抜歯に伴う追加費用がかからないため、全体的な治療費用を抑えることができるでしょう。
基礎疾患により外科的治療が難しい患者さんでも、非抜歯矯正であれば治療を受けることができるかもしれません。
歯並びが大きく乱れていない、余分なスペースがある、顎の成長が十分など、さまざまな症例に適応できるでしょう。
非抜歯矯正治療の注意点
非抜歯矯正治療には多くのメリットがある一方で、いくつか注意が必要な点もあります。
まず、すべての症例で非抜歯矯正が適応できるわけではない、という点に注意が必要です。
顎の大きさや歯の凹凸が大きくスペースが不足している場合には、抜歯が必要となることもあるでしょう。
非抜歯矯正で無理に歯を並べ、歯列が不安定な状態で矯正を終了した場合は、後戻りしやすくなる可能性があることにも注意しなければなりません。
なお、顎を広げる装置や、歯の側面を削るストリッピングなどを利用することで、歯を並べるためのスペースを確保することができるケースもあるでしょう。
非抜歯矯正治療は、健康な歯を残したまま矯正できるというメリットから、近年注目を集めています。
しかし、すべての症例に適応できるわけではないため、ご自身の歯並びや口腔内の状態を考慮し、専門家と相談しながら適切な矯正方法を選択することが大切です.
まとめ
歯を抜かずに歯並びを整える非抜歯矯正治療は、抜歯の必要がないため矯正治療を早いタイミングで始めることができ、抜歯にかかる費用も不要です。
また、抜歯に対して恐怖心を抱いている人にとって、抜かずに治療できれば精神的な負担も軽く済むでしょう。
ただし、全ての症例に適応しているわけではなく、無理に抜歯を避けて矯正治療をした場合には後戻りしやすくなるため注意が必要です。