【町田の歯医者】保険内と自費のダイレクトボンディング治療の違い
- 2024年1月24日
- 虫歯治療
従来の治療では、虫歯になった歯を削った時はクラウンやインレーなどを作成して装着することで、削ったところをふさぎます。
しかし、近年は削った箇所にプラスチックを光で固めて修復する、ダイレクトボンディングという治療も増えています。
同じ治療でも保険内と自費の治療がありますが、どのような違いがあるのでしょうか?
保険内と自費では何が違う?
ダイレクトボンディングは、保険内の治療と自費治療があります。
根本的に同じ治療であるため、自己負担が一部だけの保険内治療であっても、全額自己負担なので数万円かかる自費での治療であっても、基本的な治療内容は大きく変わりません。
しかし、全く変わらないのであれば、わざわざ治療費が高額になる自費での治療を行う意味はありません。
保険内の治療と自費治療との違いは、治療にかける手間と時間と材料の質に差になります。
保険内の治療の場合、治療の内容は細かく定められているため、余分な治療はできません。
ガイドラインがあり、そこからはみ出すことなく治療しなくてはいけないのです。
コンポジットレジン修復・充填法という名前の通り、穴に埋める(充填)が基本であり、材料を盛って隆起や溝を付与したり
審美的な仕上がりにすることは治療費に含まれていないものとなります。
しかし、自費の治療の場合は一切の制限がなく、色の違いを再現するために複数の材料を用いたりすることができます。
時間をかけて仕上がりをよくし、機能的・審美的形状にもこだわる事で予後についても長期的に考えていくことができます。
自費治療の方が、より精密で強固な仕上がりになるのです。
主な治療内容の違い
保険内と自費の治療内容で大きく違う点として、防湿があります。
ダイレクトボンディングにおいては、水分に注意が必要です。
唾液などの水分が入り込むと、接着がうまくいかないことがあるためです。
保険内の治療では、綿を丸めて簡易的に防湿します。
自費の治療の場合は、ラバーダム防湿やズー等による厳格に唾液を防ぐ方法を選択できるため、失敗する可能性が低くなります。
(症例の写真はズーによる防湿の様子です。治療中の歯はダイレクトボンディング、奥の歯はセラミック修復をおこなっています)
治療箇所に唾液が侵入すると、虫歯の原因菌も一緒に侵入してしまう可能性があり、虫歯が再発しやすくなるという点がデメリットです。
また、プラスチック部の耐久性や変色性にも大きな差がでます。この為、確実な防湿処置はとても重要です。
唾液のみならず、呼吸に含まれる水分も防ぐことができます。
また、ダイレクトボンディングを行う前に歯の表面を処理する薬剤にも違いがあります。
加えて、仕上がりの色調にも違いがあり、自費の方が、幅広い色調から選択可能です。
絵を描く際に、様々な色を混ぜてグラデーションをかけたものと、単一色で塗りつぶした絵と
どちらがよりリアルで現実味のあるものになるかをご想像頂けると分かりやすいかと思います。
まとめ
口内で治療箇所に直接装着して修復するダイレクトボンディングには、保険内と自費の治療があります。
治療費の面では保険内の方が当然安いのですが、自費の場合は自由度が高く、幅広い治療ができるという違いがあります。
細かな色調の再現など高い審美性を求める場合や、穴を埋めるのではなく、歯の形状を再現して盛るなどの審美的操作を
行う場合は自費での対応となります。
本院では上述の情報をご提供の上、原則的に患者さんに高い要求水準(おもに審美的なもの)が無い場合は防湿処置の上でまずは保険適用の処置をお勧め
しております。短期間で変色等の問題が出る場合は、自費治療でのやり直しをご提案致します。予後観察の為にも、保険でのダイレクトボンディングを
受けられた方は特に、定期的な口腔ケア・検診をお受け頂く事をお勧め致します。いずれも治療内容を比較して、適切な方法を
お選びいただければと思います。
町田市で歯医者さんをお探しの際には、是非、町田ごうデンタルクリニックにお問い合わせ下さい。
当クリニックは、最大限に歯の神経を残す治療を行っております。
抜歯を検討する前に、先ずはご相談下さい。
スタッフ一同、お待ちしております。