【町田の歯医者さん】歯科衛生士の仕事③概形印象の採得は具体的に何をする?
- 2023年5月22日
- 歯科衛生士
歯科衛生士が歯科医院で行う仕事の1つに、概形印象の採得があります。
しかし、名前を聞いただけでは、どのような仕事なのかよくわからないという人も多いでしょう。
また、歯科医院では精密印象の採得という業務もあるのですが、どのように違うのでしょうか?
概形印象の採得について、解説します。
概形印象の採得とは?
歯科衛生士の仕事の1つに、概形印象の採得というものがあります。
歯科において、印象採得というのは型取りのことを言います。
歯科医院で、被せものや入れ歯、ブリッジを作成するときは、必ず型取りを行います。
概形印象の採得は、おおよその歯並びを確認して治療の診断を行う場合や、治療後の経過を観察するために行います。
概形印象が、そのまま最終的な印象になることもあります。
概形印象の採得をする際は、まず印象用トレーに接着剤を塗布してエアーによって乾燥させたのち、アルジネート印象材というピンク色の粘土のようなものを練ってトレーにのせ、口内に入れて噛んでもらい、型を取ります。
アルジネート印象材は固まるまで3分ほどかかりますが、途中で口を動かしたり強く噛み過ぎたりすると、やり直しになってしまいます。
苦手という人もいるので、嘔吐反射を抑える方法も覚えておくべきでしょう。
精密印象と咬合の採得
概形印象の採得と似ている医療行為で、精密印象の採得と咬合採得というものがあります。
実は、精密印象や咬合の採得は、概形印象の採得と似ているものの歯科衛生士が行うことは禁止されているのです。
精密印象の採得は、被せものや詰めものなどの補綴物の作成や、入れ歯の作成などに用いられる印象です。
概形印象と比べて、細かいところまでわかるようになっています。
精密印象の採得には、アルジネート印象材を用いることもあれば、シリコンを用いることもあります。
正確な補綴物を作成するためには、精密な印象が必要です。
咬合採得は、模型を作成するために上下の歯の位置関係を記録するために行われます。
咬合採得をすることで噛み合わせの状態が把握でき、正確な模型を作って咬合器に装着して口内の状態を再現できます。
既述したとおり、精密印象や咬合の採得は、歯科衛生士は行ってはいけません。
これらは歯科医師が行います。
まとめ
歯科衛生士の仕事の1つに、概形印象の採得があります。
概形印象の採得は、大まかな歯の方を取って治療の経過観察や治療の診断などのために行います。
補綴物などを作成する際はより正確な印象が必要となるため、別途精密印象の採得を行う必要があります。
精密印象の採得、並びに咬合採得は歯科衛生士が行うことはできないので、注意が必要です。
町田市で歯医者さんをお探しの際には、是非、町田ごうデンタルクリニックにお問い合わせ下さい。
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抜歯を検討する前に、先ずはご相談下さい。
スタッフ一同、お待ちしております。