歯周病対策に適した歯ブラシを使用して、セルフケアをしよう
- 2023年2月26日
- 予防歯科
歯周病は、一度なるとなかなか治らない厄介な病気であり、自覚症状が出る頃にはかなり症状が進行してしまっているため、できるだけ早い段階で対処したいものです。
その予防として有効なのが、歯磨きです。
しかし、予防効果を高めるには、歯ブラシにも注意しなくてはいけません。
歯ブラシの注意点について、解説します。
歯ブラシで汚れを丁寧に落とす
歯周病の原因となるのは、歯に付着している歯垢(プラーク)です。
プラークの中で繁殖した歯周病菌が、毒素を出して歯茎に炎症を起こすのです。残念ながらむし歯菌も歯周病菌も死滅させることはできません。
歯磨きでプラークを除去することでむし歯菌と歯周病菌が繁殖するために必要な栄養素の供給と寝床を断つことなのです。
しかし、問題なのは歯の表面の磨き残しだけではなく、歯周ポケットに溜まっている歯垢です。
これは普通に歯を磨いても落ちるものではないため、ここをきれいにするのが最も大切と言えるでしょう。
歯垢がずっと口の中に留まると硬くなり歯周病の原因になる歯石に変化します。歯石になってしまうと、歯科医院でスケーリングという
歯石を砕きとる治療が必要になります。つまり日頃の歯磨きが上手であれば、歯科医院でのクリーニング必要回数が減るのです。
歯磨きの際は、まず歯の真ん中だけではなく、歯と歯茎との境目になっているところを意識して磨いてみましょう。
1歯~2歯ずつ小刻みに、歯ブラシを45度の角度で当てることで、丁寧に歯周ポケットもきれいになります。
歯ブラシには、歯周病予防に適した形状のものもあります。
毛先が超極細になっているものは、歯周ポケットにも届きやすいためおすすめです。
もちろん、それ以外の狭い部分の歯垢もしっかりと落とすことができます。
注意点として歯ブラシの毛先が開いてきてしまうと、歯周ポケットの清掃は困難になります。製品にもよりますが、1~2カ月に1本は歯ブラシを交換したほうがよいと言えるでしょう。
下記の写真のような状態が替え時です。
歯ブラシの交換頻度が高い方は、ブラッシングの力が強すぎるぎる可能性もあります。心当たりのある方は、歯科医院の衛生士による清掃指導を受けて、磨き方を改善するとよいでしょう。
歯ブラシ以外のケア用品
歯ブラシ以外にも、歯周病予防に役立つセルフケア用品があります。
例えば、普通の歯ブラシではないタフトブラシを使用することで、歯ブラシでは届かない奥歯の隙間や歯並びが乱れているところまできれいにできます。
また、歯と歯の間にはブラシが入っていかないところも多いので、そういったところはデンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯垢を掻き出しましょう。
デンタルフロスや歯間ブラシにもいくつかの種類があるので、自分に合ったものを選ぶ必要があります。
この点も衛生士による清掃指導を受ける事で、ご自身の状況にあった無理のない清掃方法をご提案できるかと思います。
また、寝る前・起床時にはデンタルリンスを使用することもお勧めです。寝てる間、唾液分泌の低下による細菌繁殖を抑えるのに効果的だからです。
そして何よりも、歯周病やむし歯の発生は生活習慣病と言っても過言ではありません。就寝前の歯磨きを忘れてしまったり、夜更かしをして睡眠時間が減るだけでも
唾液分泌量の低下やホルモンバランスの変化で、歯茎の状態が悪化します。生活習慣が乱れている場合は、それを見直すことでも歯周病予防になります。
まとめ
歯周病を自分でケアするには、最初に歯ブラシをチェックしましょう。
歯磨きのしやすい小さめの形状のものか、ブラシの毛は硬すぎないか、柔らかすぎないか、適度なコシのあるものを使用するとよいのですが、最初は感覚的な選び方になってしまうと思います。この点は、是非歯科医院を受診し、正しい歯磨きの方法の指導を受けてください。
歯周病は、ほとんどすべての成人が罹患しており、病状が蓄積すると治療には長い時間がかかります。是非予防歯科を定期的に受診することをおすすめします。
医院での治療と、効果的で正しいセルフケアの2本立てで、大事な財産である歯を守っていきましょう。
当クリニックは、最大限に歯の神経を残し、ご自身の歯を守る治療を行っております。
しかし、患者さんにとって一番幸せなことは、歯を削ることなくセルフケアとプロフェッショナルケア(歯科医院でのケア)で歯を守ることです。
抜歯を検討する前に、先ずはご相談下さい。
町田市で歯医者さんをお探しの際には、是非、町田ごうデンタルクリニックにお問い合わせ下さい。