ロイテリ菌による口腔内環境正常化について
- 2023年2月7日
- 予防歯科
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸内の環境を整えてくれることで知られています。
実は、乳酸菌の一種であるL.ロイデリ菌は口内環境を整える働きがあるのです。
このことについては、知らない人も多いでしょう。
ロイテリ菌とは一体何か、具体的にどのような働きがあるのかを解説します。
ロイテリ菌とは?
ロイテリ菌は、正しくはL.ロイテリ菌という乳酸菌の一種です。
元々母乳に含まれているもので、バクテリアセラピーなどによく使われています。
バクテリアセラピーというのは、細菌を使って治療するという健康法です。
新生児の時、体内の消化管に初めて定着するのがロイテリ菌です。
人の健康にいい影響を与えるプロバイオティクス乳酸菌としても知られているもので、プロバイオティクス乳酸菌として認められるための条件をすべて満たしています。
また、これはもともと体内にある菌なので、他の菌と比べて人体との共生能力が高く、天然の抗菌薬であるロイテリンを作り出して免疫力をアップしてくれます。
ロイテリ菌は、近年、最も研究されてきた菌でもあるのです。
ロイテリ菌の働きは?
ロイテリ菌がなぜ口腔内環境を正常化させることができるのかというと、体内の菌を善玉菌にする働きがあるからです。
善玉菌は人にいい影響を及ぼし、悪玉菌は人にとって悪い影響を与えます。
菌質を整えることで、口腔内の虫歯菌や歯周病菌など有害な悪玉菌を減らし、虫歯などの口腔内のトラブルを予防することもできます。
バイオガイア社の研究では、虫歯菌なら80%、歯周病菌なら90%を抑制するという報告があります。
単なる殺菌作用なら、市販されている洗口液や歯磨き粉などにもあるのですが、それらを使用した場合、悪玉菌だけではなく善玉菌も一緒くたに殺菌してしまいます。
ロイテリ菌には悪玉菌を善玉菌に変える働きがあるため、菌質から変えていくのです。
また、ヨーグルトには大量の乳酸菌が含まれているのですが、そのほとんどは胃液で死滅して腸まで届きません。
しかし、ロイテリ菌は90%が届き、腸内にコロニーを形成します。
その働きで、口腔内のトラブル予防ができ、また、整腸作用も促進されて便通も改善できるのです。
さらに、アトピーなどの症状も軽減されます。
まとめ
ロイテリ菌は、母乳にも含まれている乳酸菌の一種です。
この菌によって、虫歯菌や歯周病菌を抑制することができます。
また、悪玉菌を善玉菌へと変える働きもあります。
殺菌作用のある成分では善玉菌まで殺してしまいますが、ロイテリ菌の場合はそのような心配もありません。
ロイテリ菌を摂取できるヨーグルトやタブレットもあるので、ご家庭でできるセルフケアの一環として、歯周病の傾向があると診断された方は一度試してみてもよいと思われます。
本院物販では現状取り扱いはありませんが、一般の方でもオンライン通販等で気軽に購入できます。
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