根管治療で感染部分を除去した後に行う洗浄・消毒とは?
- 2023年1月28日
- 根管治療
根管治療では、まず細菌に感染している部分を除去します。
その後に根管を洗浄・消毒するのですが、これにはどのような効果があるのでしょうか?
また、具体的にはどのようにして洗浄・消毒を行うのでしょうか?
根管治療における、洗浄・消毒について解説します。
なぜ、洗浄・消毒が必要なのか
根管治療が必要となる状態では、根管内に細菌が侵入しています。
その状態で放置すると、細菌が発する毒素で根尖性歯周炎になってしまう可能性が高くなってしまうのです。
根管治療の際、抜髄をして歯髄を除去します。
その後、根管内には自分の血液や細胞などが存在せず、空の筒の状態となっています。
そのため、細菌を追い出すための免疫機構がない状態になっているのです。
また、口から薬を飲んだとしても、その成分を根管内に届ける血液も存在していません。
そのため、根管内の細菌に対抗するには、外からの洗浄・消毒が必要になります。
洗浄時には器具を用いて清掃することになりますが、それだけでは落としきれない汚れもあるので、消毒も行う必要があるのです。
洗浄・消毒はどのように行う?
実際に洗浄・消毒を行う場合、まずは、根管に専用の薬剤を使用して消毒します。
この時、ラバーダム防湿を行っていなければ、口内に薬剤がこぼれる可能性もあり、危険です。
使用される薬剤で代表的なものは、プールの消毒やキッチン用漂白剤などに用いられる次亜塩素酸ナトリウムです。
それ以外では、無機質を溶解できるEDTAなどが用いられます。
根管治療は複数回に分けて行うことが多いのですが、中断する場合は、治療中の根幹に消毒薬を入れて細菌の増殖を防ぎます。
この方法を、根管貼薬と言います。
根管貼薬には、以前はホルマリン系薬剤が使用されるのが一般的でした。
しかし、毒性や副作用などを加味して、現在では使用されることはほとんどなくなりました。
その代わりに、安全な水酸化ナトリウムを使用することが多くなっています。
まとめ
根管治療の際は、洗浄や消毒を行います。
これは、現在いる細菌を除去して、再発を防止する効果があります。
使用される薬剤にはいくつかあり、使用する相手や症状、アレルギーの有無などで異なります。
苦手な消毒薬があれば、事前に伝えておきましょう。
また、治療が途中で終わった場合の根管貼薬についてはあまり効果がないという説もあるため、事前に確認することをおすすめします。
当クリニックは、最大限に歯の神経を残し、ご自身の歯を守る治療を行っております。
抜歯を検討する前に、先ずはご相談下さい。
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