感染根管治療とはどのような治療なのか、解説します
- 2022年12月25日
- 根管治療
歯の神経と呼ばれる歯髄は、歯に栄養を運ぶ重要な組織です。
しかし、歯髄が炎症を起こしてしまうと歯に痛みが生じる原因となります。
そのまま放置しているとさらに悪化し、歯髄が腐ってしまうこともあるのです。
その場合に行う治療が、感染根管治療です。
これはどのような治療か、解説します。
感染根管治療とは?
歯の内側にあり、血管や神経繊維などが含まれる組織が、歯髄です。
歯の神経を取るというのは、この歯髄を除去する抜髄のことをいいます。
しかし、歯の痛みを放置していると、抜髄だけでは治療できなくなることもあるのです。
歯に痛みが生じるのは歯髄炎が起こっているからなのですが、その状態で放置していると、炎症がさらに進行して歯髄が腐ってしまい感染根管になってしまいます。
その状態になると神経もなくなって痛みは一時的になくなるのですが、感染はさらに進み歯根の周囲の骨を溶かしてしまい膿が溜まる根尖性歯周炎になるのです。
溜まった膿を除去するには、歯髄だけではなくその周囲の汚れてしまった歯根も同時に清掃しなくてはいけません。
その治療を、感染根管治療といいます。
感染根管の症状
感染根管は、治療するまで歯根の先に膿が溜まったままとなります。
その状態を慢性期といい、治療を始めて痛みや腫れが一時的に出てくる状態を急性期といいます。
それぞれの主な症状は、どのようなものでしょうか?
慢性期は、普段あまり痛むことがないのですが、疲れている時や体調不良の時などに鈍い傷みが生じます。
歯肉を押したときや何かを噛んだ時などに、違和感が生じることもあります。
歯肉に小さい穴が開いて、そこから膿が出てくることもあります。
また、歯肉が腫れては潰れる、という状態を繰り返しているのも慢性期の症状です。
走った時などに、上の奥歯が痛むこともあります。
急性期は、何もしなくても痛みが生じます。
時には、痛み止めも効かず眠れないこともあるでしょう。
また、しばらくしたら歯肉が腫れることもあります。
ひどい場合は、目の下や首元まで腫れが広がったり、微熱が出たりすることもあるでしょう。
まとめ
感染根管の治療は、時間もかかり、強い傷みが伴うことがあります。
それだけ、歯の状態が悪くなっているということです。
感染根管になると、根管を丁寧に掃除しなくてはならないので、歯髄を温存することが難しくなってしまいます。
そうならないよう、できるだけ早期に虫歯や歯髄炎を発見して治療するために、歯医者で定期的に検診を受けることをおすすめします。
町田市で歯医者さんをお探しの際には、是非、町田ごうデンタルクリニックにお問い合わせ下さい。
当クリニックは、最大限に歯の神経を残す治療を行っております。
抜歯を検討する前に、先ずはご相談下さい。
スタッフ一同、お待ちしております。