虫歯の神経を守るとどんなメリットがあるのか、解説します
- 2022年12月19日
- 虫歯治療
虫歯が進行して神経にまで達すると、神経を取らなくてはいけなくなることもあります。
しかし、中には神経を守り、保存する治療が行われること真織マス。
神経を保存すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
また、歯を保存する治療とは何でしょうか?
神経を守るメリットと、治療方法について解説します。
虫歯の神経を守るメリットは?
歯の奥には、歯髄という箇所があります。
その中には神経線維や血管があり、一般的に歯の神経というとこの部分を指します。
歯髄を除去する抜髄という治療などを、根管治療と言います。
しかし、歯髄は非常に複雑で、ライトの光も届きにくいため治療が難しい箇所です。
そのため、根管治療を行う際は虫歯部分だけではなく、その周囲の部分も削って見えやすくする必要があるのです。
虫歯の神経を除去せずに守るということは、虫歯の周辺を削る必要がないということです。
そのため、歯の健康を守ることになるのです。
また、歯髄には血管も通っていて、血流を通じて歯に栄養を与えています。
歯髄を除去するということは、歯に栄養が届かなくなるということです。
そのため、時間が経つにつれて歯がもろくなっていきます。
抜髄を避けることで、歯に栄養が届かなくなるのを防止できるため、歯の寿命を延ばすことができるのです。
根管治療を行った場合、歯の喪失リスクは前歯が1.8倍、臼歯部が7.4倍になると言われています。
歯を失わないためにも神経を残すことが大切なのです。
神経を残す治療方法とは?
歯の神経を残すための治療方法として、MTA歯髄温存方法があります。
これは、1993年にアメリカで開発された、歯科用のMTAセメントという薬剤を用いる治療方法です。
この薬剤には、強い消毒・鎮痛作用があります。
これを虫歯の穴に充填することで、露出した歯髄に外界からの刺激を遮断する働きがあります。
また、カルシウムを放出することで神経内部にも壁を作ることができるのです。
セメントを充填した後は、詰めものや被せもの等で歯を多重に保護し、二次う蝕が起こらないよう防止します。
治療を行う際は、ラバーダムや消毒用レーザーを用いて感染対策を行い、マイクロスコープや拡大鏡などを用いて精密治療を行います。
まとめ
虫歯になった時は歯の神経を抜くというのが以前は当たり前でした。
しかし、歯の寿命の短命化と隣り合わせになるリスクが発生してしまいます。
そこで、最近では歯の神経を保存する治療も増えてきました。
永久歯は、一度失われてしまうともう生えてくることはありません。
歯を長持ちさせるためにも、神経は残しておいた方が良いのです。
そのためには、MTA歯髄温存療法を行う歯医者を選ぶことをお勧めします。
町田市で歯医者さんをお探しの際には、是非、町田ごうデンタルクリニックにお問い合わせ下さい。
当クリニックは、最大限に歯の神経を残し、ご自身の歯を守る治療を行っております。
抜歯を検討する前に、先ずはご相談下さい。
スタッフ一同、お待ちしております。